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東京医大で学位授受に謝礼金 相場は1人10万円 文科省に内部告発

2009.2.4 11:08
論文審査にかかわった教授が、博士号取得者から謝礼金を受け取っていたことが分かった東京医科大=4日午前、東京都新宿区論文審査にかかわった教授が、博士号取得者から謝礼金を受け取っていたことが分かった東京医科大=4日午前、東京都新宿区

 東京医科大学(東京都新宿区)で、平成17〜19年度に医学博士の学位論文の審査に携わった現職の教授33人が、この時期に博士号を取得した大学院生約220人から謝礼名目で現金を受け取っていたことが4日、分かった。審査する教授1人当たりに約10万円が渡されていたという。

 東京医大は、文部科学省に寄せられた内部告発を受けて調査委員会を設置し、調査。先月初め、文科省に中間報告した。

 文科省などによると、同大は17〜19年度について、審査に当たった教授37人と博士号を取得した229人の院生から無記名のアンケートを実施。教授35人と大半の院生が現金の授受を認めたという。現金の授受がなかった学位取得者は約10人だけだった。

 同大では、学位論文の審査は主査1人と副査2人の計3人で行うが、院生は学位取得後、審査に当たった教授3人にそれぞれ約10万円ずつを現金で手渡すといった行為が行われていたという。

 医学博士の学位取得をめぐっては、横浜市立大で昨年、16〜19年度に教授ら22人が学生から約580万円の謝礼を受け取っていたことが発覚、20人が停職や減給などの処分を受けている。

 これを受けて、文科省では昨年3月、全国の大学に対し、学位審査の透明性や客観性を確保するように通知していた。同省は「学位の信頼を損ないかねない行為。大学側にしっかりと調査してもらいたい」としている。

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論文審査にかかわった教授が、博士号取得者から謝礼金を受け取っていたことが分かった東京医科大=4日午前、東京都新宿区
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