カーニバル、小堀－松崎であす開幕
チャンピオンが最強チャレンジャーの挑戦を受けるチャンピオンカーニバルが明日のＳ・フェザー級戦、王者・小堀佑介（角海老宝石）－１位・松崎博保（協栄）で幕をあける。
今回が６度目の防衛戦となる小堀は「絶好調。今年はもう１ランク上、世界に行きたいので、こんなところでつまずいてる場合ではない。アピールできるよう、ＫＯで勝つつもりです」ときっぱり。ステップアップを目ざすため、あえて基礎の底上げをテーマにトレーニングしてきたという。「ロードワークも増やしたし、ステップワークの改善にも取り組みました。相手の印象？ ビデオは１ラウンドしか見ていないので特にありません。はい、いつも先入観を持たないようにほとんどビデオは見ていません」と小堀。一方今回がタイトル初挑戦となる松崎は「カーニバルの開幕カードということは意識していません。とにかく強いチャンピオンに挑むということでだけ。しっかり減量し、疲れも抜けて最高のコンディションでリングに上がれそうです。ベストでリングに上がり、どれだけ僕のボクシングが通用するのか。思い切って挑みます」とこちらも迷いなし。08年は開幕から好試合が期待できそう。４日午後行われた計量は小堀58.8キロ、松崎58.9キロで一発でパスしている。
また角海老宝石ジムはこの試合からレイジェス製のグローブを使用することになった。ＫＯ量産の魔法のグローブとは言わないまでも、「スリリングなファイトをファンに見てもらいたい」と鈴木真吾同ジム会長。「今日初めて触りましたが、軽く打っただけでも感触が違う。これはほとんど素手と変わらないですよ」とは小堀。今回はラスト４試合での使用となったが、同ジムは今後の自興行すべての試合で同社製を使用したい意向だ。
明日はアンダーカードも充実している。もう一つの10回戦ではグリーンツダジムから移籍してきた奈須勇樹（角海老宝石）が前ＯＰＢＦフライ級王者ジョジョ・バルドン（比）との冒険マッチに打って出る。現在こそランク落ちしているが巻き返しを図りたい元新人王の奈須は「対戦が決まったときは正直怖さもありましたが、いまは不安より楽しみ。それだけの準備をしてきました。絶対に噛み合う相手。レイジェスでぶっ倒します」
第一試合のゴングは午後５時45分。後楽園ホールで。