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そごう心斎橋本店、大丸に売却へ セブン&アイHD

2009年2月3日11時23分

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写真売却方針が明らかになったそごう心斎橋本店。手前は大丸心斎橋店=3日午前、大阪市中央区、本社ヘリから、山本裕之撮影

写真大丸への売却が検討されている、そごう心斎橋本店=3日午前10時すぎ、大阪市中央区、矢木隆晴撮影

写真閉店を検討していることが明らかになった西武の札幌店=札幌市中央区

写真JR旭川駅前にある西武の旭川店。左隣には丸井今井の旭川店=旭川市1条通7丁目

 小売り大手のセブン&アイ・ホールディングスは3日、傘下のそごう心斎橋本店(大阪市)を売却する方針を明らかにした。関西地盤の大丸を持つJフロントリテイリングと金額など詰めの交渉を急いでいる。また、同じく傘下に持つ西武百貨店の札幌店と旭川店(ともに北海道)を閉店する方針も固めた。

 セブン&アイはこの3店の収益が特に悪化しているとして、百貨店として維持し続けても業績回復は難しいと判断。売却や閉店の方針を決めたという。他の25店は百貨店として維持する見通し。

 関係者によると、そごう心斎橋本店の売却額は300億〜400億円とみられ、今春にも合意したい考え。ただ、買い取る大丸側も未曽有の不況下で売り上げの低迷が続いており、交渉が長引く可能性もある。そごう心斎橋本店は、売り場面積が約4万平方メートルの大型店で、00年に破綻(はたん)したそごうが05年に再開した象徴的な店舗。大丸としても、隣接する大丸心斎橋店との一体運営で、てこ入れできると判断したようだ。

 西武の札幌店と旭川店は閉店し、グループのスーパーや専門店を集めた商業施設への転換や、オフィスビルへの建て替えなどを検討している。1月29日に経営破綻した丸井今井(本社・札幌市)の戦略を見極め、雇用の確保なども検討したうえで、時期などを最終判断するもようだ。

 セブン&アイは西武とそごうが03年に統合したミレニアムリテイリングを06年に2千億円で買収したが、イトーヨーカ堂などグループ会社との相乗効果をうまく打ち出せず、業績の低迷が続いていた。グループ連携に消極的な経営陣を昨秋に刷新し、ミレニアム、そごう、西武の3社の8月合併を決めるなど、百貨店事業の抜本改革を急いでいた。

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