中大ＤＦ山形“湘南内定取り消し”で仙台合流

ベガルタのキャンプに参加している中大の山形

　鹿児島キャンプ中のベガルタ仙台に、中大サッカー部のＤＦ山形雄介（２２）が、２日の練習から参加した。山形は宮城・ＦＣみやぎ出身で、中大サッカー部の主将として全日本大学選手権を１６年ぶりに制覇。Ｊ２湘南入団の話が進んでいたが実現せず。関係者の紹介で、地元・仙台への“就職”を目指し、１２日まで参加する。

　ナイジェリア人の次は、仙台出身のホープがベガルタに合流した。前日に鹿児島入りした山形は午前の全体練習と、若手主体の午後の練習に加わった。「期間は短いけどチームカラーを理解して持ち味を出したい」と初日の感想を語った。

　山形は県内屈指の進学校・仙台二高から中大法学部に進学。中大では３年時から頭角を現し、４年でレギュラーを奪取。湘南の練習に昨年春先から参加し入団の方向で話が進んでいた。

　だが１２月に北京五輪代表を率いた反町監督が就任するなど、体制が変わり流れてしまった。いわばサッカー版の“内定取り消し”だが「自分の力ではどうにもできない。今もらったチャンスを大事にしたい」と前向き。中大の佐藤健監督が仙台出身で、関係者を通じて手倉森監督に話が届き今回のキャンプ参加が実現。

　入団できなかった場合は学校に残り、就職活動する意向だ。アピールが実れば地元出身のベガルタ戦士が誕生する。

　◆山形　雄介（やまがた・ゆうすけ）１９８６年７月１４日、盛岡市出身。２２歳。７歳からサッカーを始め、中・高を通じてクラブチームのＦＣみやぎでプレー。Ｕ―１５代表候補、国体宮城代表。打点の高いヘディングと的確なコーチングが持ち味。１８０センチ、７３キロ。家族は両親と兄、姉。