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「体臭消える」エキスに根拠なし DHCなどに排除命令

2009年2月3日22時11分

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写真排除命令を受けた7社の商品。各社数億円を売り上げるヒット商品だった

図処分された業者と商品

 「飲めば口臭や体臭が消える」などとうたって売られていたキノコ抽出の錠剤「シャンピニオンエキス」に表示されている消臭効果には合理的な根拠がないとして、公正取引委員会は3日、計7社の景品表示法違反(優良誤認)を認定し、排除命令を出した。

 販売業者はDHC(東京)など健康食品メーカー計7社。ここ数年で、販売数量が増えており、市場規模は年間約20億円。7社でほぼ100%のシェア(市場占有率)を占めるという。

 調べでは、各社は00年から今年初めにかけて、新聞やインターネットのサイト上で広告を掲示。体臭や口臭の原因は腸内環境にあり、「シャンピニオンエキスが腸内で作用して悪臭の成分を中和する」などと表示していた。

 しかし、公取委が専門家などに聴いたところ、口臭は口の中で細菌が、体臭は皮膚の汗腺に付着した細菌の代謝物が腐敗することによって生じることがほとんどで、腸内の環境と口臭・体臭に因果関係はないことが判明。業者に広告表示の根拠となる資料提出を求めたが、各社とも合理的な説明ができなかったという。

 各社の商品は、粒状やカプセル状で、1袋あたり2450〜5250円で販売。売り上げが最も多かった「健康の杜」は、「公取委の指摘を受け、すでに該当の表示を削除した。広告も自粛する」としている。(高田英)

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