高齢者の事故防止マニュアル
自転車による事故事例
たくさんの荷物をのせ走っていて、道路の凹凸で転倒(67歳女性)
 買い物をして、たくさんの荷物を自転車の前カゴに載せて走っていて、道路の凸凹にハンドルを取られて転倒。左手首にひびが入り、治るまでに2ヶ月かかった。荷物の積み過ぎでハンドルが上手に切れなかった。 荷物の積み過ぎでふらついている自転車
荷物を運ぶのに便利な自転車ですが、荷物の積み過ぎは危険です。特に前かごに荷物をたくさん載せるとハンドル操作がしにくく、ふらつき・転倒しやすいので注意しましょう。

サドルが動いてバランスをくずし転倒。足首ねんざ(75歳女性)
 出かけるため自転車に乗ったところ、サドルがしっかり固定していなかったのか、乗っているうちに下がってしまい、バランスをくずして転倒。足首をねんざした。
乗る前に「ブレーキ・ライト・ベル」などの点検のほか、「サドルが固定されているか、サドルの高さは両足が地面にしっかりつくか」の確認をしましょう。
【事業者の方へ】サドルの固定には力がいります。高齢者が簡単・確実にできるよう改善してください。

つっかけが滑り、自転車のペダルを踏みはずし転倒(75歳女性)
 夫のつっかけを履いて宅配便を出しに行った帰り、自転車をこごうとして、つっかけが前へ滑り、ペダルを踏みはずし転倒。腰と太ももにあざができた。 つっかけがペダルから滑る
近所へ出かける場合でも、つっかけなど脱げやすい履き物で自転車に乗るのはやめましょう。サンダル、下駄などを履いての転倒事故も発生しています。
【事業者の方へ】簡単にペダルが滑らないよう改善してください。

歩道を歩いていて、後ろから来た無灯火の自転車に追突された(73歳男性)
 夜、歩道の暗い所を歩いていて、後ろから来た無灯火の自転車に追突され転倒。そのはずみで腰と頭を打ち出血。相手は自転車のベルも鳴らさず、そのまま行ってしまった。
自転車は夜間や暗い所を走行するときには、必ず前照灯をつけることが義務付けられています。歩道は歩行者優先です。ベルは歩行者に自転車が近づいていることを知らせるもので、乗る前にベルがよく鳴るか確かめましょう。

路地から飛び出してきた自転車と衝突して打撲(78歳男性)
 自転車で病院へ行く途中、細い路地から中学生が乗った自転車が飛び出してきて、前輪に衝突したため転倒。肘と足、腰を打撲。1ヵ月後、坐骨神経痛になり現在も医者にかかっている。 路地で衝突して自転車が転倒
出会い頭の事故が多発しています。自転車は乗っているときは「軽車両」となり道路標識などの交通規則に従わねばなりません。路地から出るときには必ず一時停止して、左右の安全を確認しましょう。


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