阿倍野再開発、動き出す──25日「ミオ」一新/複合施設着工

 
              
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阿倍野再開発、動き出す──25日「ミオ」一新/複合施設着工

2009/02/03配信


大阪市の天王寺・阿倍野エリアで商業施設などの再開発が相次いでいる。西日本旅客鉄道(JR西日本)子会社の天王寺ターミナルビル(大阪市)は25日、商業施設「天王寺MIO(ミオ)」で19の新店を導入するなど全店舗の2割程度に当たる48店を新装して開業する。アイディーユー・奥村組の共同企業体はこのほど阿倍野再開発地区でホテルなどが入る複合施設を着工した。

 「天王寺MIO」は従来、20―24歳の女性が中心顧客だったが、25―35歳の働く女性に人気のブランドを充実させ、客層の拡大を目指す。梅田や難波など他地域に流れる買い物客の足を止める狙いだ。

 これまで異なる客層をターゲットにした店舗が混在していたが、1―3階を働く女性向けフロアに、6―7階を20―24歳の女性向けのフロアに設定。関西初となるOL向け服飾雑貨「アン プリュス アン」などを新規導入する。

 アイディーユー・奥村組特定建築者共同企業体が建設するのは、地上24階、地下2階の複合施設で、ホテルのほかマンションや銀行が入る。開業は12年春ごろ。近隣では東急不動産が手掛け、東急ハンズとイトーヨーカ堂が核テナントになる商業施設も工事がスタート。近畿日本鉄道は14年の全面開業を目指し、高さ300メートルで日本一の超高層ビルを建設する。

 大阪市内では梅田地区の百貨店を中心に大規模な都心開発案件が目白押し。「梅田、難波、天王寺・阿倍野はターミナルごとに商圏が分かれている」(JR西日本系のSC幹部)というものの、変化がないままでは刺激を求める消費者がほかのエリアに流出する可能性もある。天王寺・阿倍野で数年にわたって複数の投資案件が順次完成すれば、街のイメージが一新される可能性もありそうだ。

 一方、JR西日本はかねて検討していた天王寺ステーションビルの建て替えを、当面は耐震補強工事で乗り切る方針。投資額など計画の詳細を2月中にも決め、4月以降の早い時期に着工する。こちらは近鉄の超高層ビルなど周辺再開発完成後の事業環境を見極めたうえで、有望な投資案を改めて検討する。
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