緑城Blog　〜Midorinojou Blog〜

【児童ポルノ法】足腰弱過ぎて、逆に凄いと思った。

私と同じく名も無き市民の会幹事である藤原さんの憲政会に
こんな文章が載っていたので、何事かと思って２ｃｈを見てみた。

【表現規制】表現の自由は誰のモノ【大谷昭宏112】

逐一関連部分にコメントすると疲れるのでそれはやらないが、ざっと見る限り
無茶な規制への反対と規制そのものへの反対を
混同している節があるように見受けられる。
名も無き市民の会のスタンスについては、もちろん前者である。
私自身はネトウヨ風味のぬるオタであるけれども、この問題に関わったのは
単純所持の禁止が人権擁護法案以上に危険だと言う危惧を抱いたからで、
オタクの人を擁護したいからアクションを起こしたわけではない。

オタクの人にとって都合のいい請願をやってるから名も無き市民の会を
自分達の味方と解釈するのは勝手だけれど、名も無き市民の会は
表現規制問題だけをやってるわけではない以上、他の問題をやるにあたって
足手まといとなるようであれば、この問題は切らざるを得なくなる。

もちろん、個人的には無茶な創作物規制を回避できればと思うけれども、
savemanga以外に同じような動きが出てこない（そしてそのsavemangaの
動き方が政治的な観点からは問題あり）とか、本来動くべき業界団体が
さっぱり動きを見せないとか、そのような状況である以上ただの市民団体が
決定的な影響力を与えられるわけが無いので、できる限りのことは
やるにしてもその結果がどうなろうと受け入れる覚悟はしている。


あと、問題に関する知識が足りないと言う批判もあるが、
それは正直なところ意味をなさない。
正論が必ずしも周囲の支持を得るとは限らないように、
いくら正確で詳細な知識を振りかざしたところで世論や国会の中で
支持を得られなければ空回りするのは当然のことなので、
必要なのは論破のための知識ではなく、説得のための知恵である。


２ｃｈのこのスレにあるような意見が（スレの中でも意見が分かれてるけれども）
児童ポルノ法改正に慎重論を唱えている人の全てだとは思わないけれども、
読んでいてなんだかなぁ、と思ったので敢えて筆を執ってみた。

藤原さんの書き方がキツイと感じることは確かにあるけれども、
政治的なセンスは確かなので、本気で状況をどうにかしたいと思うなら
彼の指摘は虚心に聞いておいて損はない。
で、大分オブラートに包んだつもりだけれども、今回のエントリを以って
「緑城まで敵に回った」とか言われるようなら、少なくとも大谷スレの住人は
正直見放すしかなくなる。


最後になるけれど、最初に示した藤原さんのエントリより。

私が何か言ったくらいで騒ぎになるなんて、逆にびっくりさせられます。
一体、この問題はどれだけ視野が狭く、誰も何もしていないんだろう？と。

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私はここ半年だかそこいら、ちょっとこの問題に横から口出してるだけの人間です。なんでそんなのに言われたくらいで、そこまで議論になるのですか？
その事自体が可笑しいと思いなさいよ。

あ、なるほど。それぐらい絶望的なほど、誰一人政治的に動いてないからですね、良く分かります。

これは納得できてしまう私がいる。
例えば、フリーチベットは緑城が何か言ったぐらいで右往左往の騒ぎにはならない。
その他にもいろいろな問題に対する運動を見てきたけれども、
関係者の発言程度であんな騒ぎが起こるような問題は、寡聞にして知らない。