韓国外大の洪潤基先生に質問です。

先生は連載されている「ホン・ユンギの 歴史紀行 日本中の韓流を捜して」の中で、このように仰られています。

↓引用元

http://j2k.naver.com/j2k_frame.php/japan/www.segye.com/Articles/News/Inquiry/Article.asp?aid=20061205000729&ctg1=03&ctg2=00&cid=0101090300000&dataid=200612051251000046

Naoki 高地で(直木孝次郎・1919～ ) 大阪市立大 史学科 教授は “フナヤマゴブン 出土 遺物を 察する 時 日本 大和 政権(4C～7C 中葉)銀 新羅か 百済か 定める 数 ないが 南韓に 属して あったと 見る”(‘日本神話と古代国家’ 1993)故 大和 政権が 古代 韓国の 植民地だったことを 暴き出した.

日本の学者・直木孝次郎氏が書いた「日本神話と古代国家」の中に「日本は韓国の植民地だった」と書いてある、と。

…で、読んでみたのですが、先生の言う該当の箇所がありません。
ええ、全く無いのです。
どこに「南韓に属してあった」と書かれてあるのでしょうか？　何度か読み直してみたのですが、それらしい箇所は見当たりません。これはどういうことでしょう？

船山古墳について記述があるのは１９ページのみ

↑クリックで拡大

で、その１９ページからの記述。
……「南韓に属してあったと見る」は何処にありますか？

（クリックで拡大可能）

ついでに直木孝次郎氏。
この本で、このようなことも書いています。

応神天皇は強大な武力をもって大和朝廷を支配し、入婿の形をとって崇神王朝を吸収し、新しい王朝を形成したと考えられる。強大な武力といったのは、四世紀末から五世紀前半にかけて作られた河内・和泉方面の古墳には、大量の鉄製武器を副葬するものが少なくないからである。たとえば応神陵の陪塚かと思われるアリ山古墳からは、鉄製の刀・剣・槍・矛が計三百本以上が出土している。同じころ大和でつくられた古墳から多量の鉄製品を出土した例もあるが、大阪平野のほうが優勢である。
では大阪平野の豪族は、どこからこの大量の鉄製武器あるいは原料の鉄を手に入れたのだろうか。私は次のように考えている。国内ことに中国山地の鉄の産出が増加したこともあるだろうが、五世紀の古墳から、それまで日本になかった馬具類が出土しはじめることからすると、日本より一足早く騎馬の風がはじまった朝鮮より、輸入または掠奪して得たものも少なくなかったと思われる。

崇神王朝の没落ということには、かつて私は四世紀後半からはじまる大和政権の朝鮮侵略戦争の結果、政権を構成する豪族間の勢力バランスが崩れたことが大きく作用し、大阪平野の豪族は、交通上の要地を占めることを利用して、侵略の成果をたくみに手に入れ、崇神王朝をほろぼして大和政権の新しい主人になったと考えていた。現在では四世紀後半における朝鮮侵略の問題は検討しなおす必要があると思っているが、四世紀後半に大阪陛下に新しい勢力が台頭したことは認めなければならない。その首長が応神天皇である。崇神王朝から応神王朝への交替の主役を、朝鮮から日本へ渡来した満州・蒙古系の騎馬民族だとする説があるが、私は右に述べたように、大阪地方の豪族と考えている。

この文を要約すると…
・大阪の豪族が鉄製の武器を多く持っていたのは、朝鮮から輸入または掠奪して得たものである。
・応神朝への交替の主役は大阪の豪族で、朝鮮から来た騎馬民族ではない。

……これを読む限りでは、

直木氏は「日本は韓国の植民地だった」とか、全然考えていないようですね。

先生、「日本神話と古代国家」はちゃんと読みましたか？
それとも読んだ上で、こういう嘘を吐いておられるのですか？

fmdoll89