大規模な「整形博覧会」…整形手術そそのかすとの議論
今月25日から、日本の大学入試センター試験にあたる修学能力試験(修能)を終えた青少年などをターゲットにした大規模な「整形博覧会」が開催される。インターネットの媒体「クッキーニュース」が9日報じた。
クッキーニュースは「外見至上主義をあおる」という批判と「正しい情報が提供されるならば悪くない」という声が上がっていると伝えた。ソウル良才洞(ヤンジェドン)のATセンターで、2日間にわたって開催される「第1回2006・人体整形博覧会」は、国際頭皮毛髪協会とエンターテイメント会社の(株)スマイルマニアが共催し、ケーブルテレビの東亜(トンア)テレビなとが後援、尚志(サンジ)大付属病院が協賛する。
主催側は「韓国初めてであり唯一の整形博覧会」、「人体のすべての部分に対する多様な美容・整形情報が得られる専門の博覧会」などと広報している。博覧会は整形外科、皮膚科など整形関連病院がそれぞれブースを設け、整形手術・美容の相談に応じる方式で行なわれる。主催側は約80のブースが設けられるものと見込んでいる。入場料は5000ウォン(約600円)だ。
だが同行事について、外見至上主義をそそのかすという批判と共に、誇張された医療情報を提供し商業的に流れうると懸念する声が高まっている。「健康な世の中のネットワーク」のイ・ジョンレ氏は「一般の人々は医療知識が足りず正確な情報を判別しがたい」とし「他の産業と全く同じ形で開催される整形博覧会は、むしろ誇張された情報で消費者をそそのかすことができる」と指摘した。
デジタルニュース
2006.11.09 16:48:36
記事入力 : 2007/02/22 11:41:17
美容整形:韓国の成人女性、半数以上が経験
韓国の18歳以上の女性10人中8人は美しくなるために美容整形の手術が必要だと感じており、2人中1人の割合で1回以上美容整形手術を受けた経験があることが調査の結果分かった。
21 日に慶熙大学被服学科のオム・ヒョクシンさんが発表した博士学位論文「顔に対する美意識と美容整形手術に対する認識」によると、ソウル・京畿地域に居住する18歳以上の女性810人を対象に行われたアンケート調査で、回答者の69.9%の566人が「ルックスのためにストレスを受けたことがある」と答えた。
特に2529歳の女性のうち、81.5%が美容整形手術の必要性を感じており、61.5%が手術の経験があると答え、20代後半の女性の間で美容整形手術が一般化していることが分かった。
「美容整形手術は必要か」という質問には回答者の72.6%が「必要であればすべき」と答えた半面、「できればしない方がよい」という答えは20.4%にとどまった。 一方、美しさを決定する最も重要な要因には、顔(25.8%)、スタイルのよさ(18.6%)という答えが、心(13.5%)、マナー(10%)より多かった。また、調査対象の55%(446人)が「人間の美しさを決める要素は、内的な面よりも外的な面の方が大きい」と答え、外見を重視する社会的な雰囲気を反映した。
オ・ユンヒ記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS
国内広告市場の規模は84年の6833億ウォンから昨年は6兆6647億ウォンと、20年で爆発的な成長を遂げた。広告市場が巨大化したことで、芸能プロダクションもともに成長している。
芸能プロダクションは、自分たちの主力「商品」である芸能人を「オルチャン(美形の顔)」や「モムチャン(抜群のスタイル)」に仕立て上げるため、整形とスタイル作りに巨額を投資する。
現在8人の芸能人が所属しているK芸能プロダクション代表は、「芸能人志願者1人を育て上げるのに、整形手術など1年に1億ウォンほどかかる」とし、「それでも、われわれの投資は少ない方」と語った。
芸能プロダクションは主に取引する整形外科をはじめ、メーキャップ美容室などの院長たちを大勢引き連れており、国内ビューティー業界の重要な核を成している。
芸能プロダクションがデビューさせる新人は年々若返る傾向にあり、青少年たちの容姿という概念に、大きな影響を及ぼしている。
テレビを見ている青少年たちは、芸能人としてデビューした同年代の若者を見て、自分もあれ位きれいでスマートにならなければならない、という思いに駆り立てられるのだ。
今年中3のチョ・ウンジ(京畿(キョンギ)道・一山(イルサン)区/女子)さんは「勉強はできなくてもいいけど、顔が美形でないと、友だちから抜け者にされることもある」としながら、「つま弾きに遭いたくなければ、ある程度は着飾る必要性がある」と話した。
昨年末、大邱(テグ)のチンロ神経精神科医院には、ある小学4年生が訪れた。あごを削ってほしいと言っては頑として譲らず、自分の容姿のため、うつ病の気配までうかがえた。
この生徒は「四角い顔のため、友だちから無視される。女の子たちも自分に関心を示さない」と整形手術に固執、精神科の治療から受けなければならない状態だった。
不況知らずのまま巨大化していったビューティー業界の“陰”の部分といえる。ビューティー業界の暗い側面が目立っている訳は、「容姿が人生の勝敗を決める」という暗黙の了解が成り立っている部分から見い出すことができる。
女性学者のチュ・エジュさんは「最近では男性にも容姿至上主義を強要するなど、範囲や度合いが深刻化している」としながら、「容姿だけではなく、内面の本当の美しさについて教える教育がより重要だ」と話した。
朝鮮日報/朝鮮日報JNS
http://www.nationmaster.com/graph/hea_pla_sur_pro-health-plastic-surgery-procedures