難民申請が過去最多に、政情不安定でミャンマーが6割
2008年の難民認定申請数は前年の2倍にあたる1599人に上り、難民認定制度が始まった1982年以来、過去最多を記録したことが30日、法務省のまとめでわかった。
08年中に難民と認定されたのは57人で、難民とは認定されなかったが、人道上の理由などから在留を特別に認めた人は過去最多の360人となった。
08年の申請者を国籍別で見ると、ミャンマーが979人で61%を占めた。ミャンマーでは2007年秋以降、僧侶を中心とした反政府デモに対する武力弾圧が行われるなど政情が不安定となっていることなどが影響したとみられる。2番目はトルコの156人で、スリランカの90人が続いた。
申請者は96年から毎年100人〜400人台で推移していたが、2006年954人、07年816人と、ここ数年は急増している。これに対し、08年に審査などの処理ができたのは918人にとどまった。申請中の外国人に対しては、一定の条件を満たせば日本に滞在することを認めている。申請から認定までの期間は平均で約1年8か月となっている。
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