環境省は2009年度から、飼い主のいない犬や猫を収容する施設(全国約400カ所)の新築や改修を後押しする事業を始める。訪問者が犬や猫と触れあえる空間を設けるほか、スペースを広げて現在よりも長く収容できるようにする。引き取り手と出会う機会を増やすための工夫で、やむなく殺処分される犬や猫を17年度末までに半減させたい考え。
野犬や迷い犬・猫などの収容業務は現在、都道府県・政令市などの動物愛護センターと市町村などの保健所が行っている。同省によると、約400ある施設の約4割が1973年の旧動物保護管理法制定前の建築。同法制定前は主に狂犬病の感染防止が収容の目的になっており、施設も引き取り手との出会いを意識した造りになっていなかった。(07:00)