イスラマバード(CNN) パキスタン北西辺境州のスワート渓谷で26日、公立男子学校で爆発が起き、建物が破壊された。イスラム強硬派勢力タリバーン系の武装組織による犯行とみられる。
現場はアフガニスタン国境に近い同渓谷の中心都市ミンゴラ市内。地元教育当局者によれば、爆発が起きたのは早朝で、負傷者はいなかった。
スワート渓谷はかつて国内唯一のスキー場を持ち、釣りなども楽しめる観光地として知られていた。しかし昨年7月以来、イスラム原理主義によるタリバーン型支配を目指す宗教指導者ファズルラ師が率いる武装勢力が、政府軍と激しく衝突。過去半年で破壊された学校は180カ所を超えているとされる。
ファズルラ師は25日、地元当局の高官や部族指導者ら50人の殺害を予告。26日付の地元紙が、名指しされた高官らのリストを掲載している。