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57%が離島研修希望 研修医アンケート2009年1月27日

 県内の研修病院で「後期研修」を受けている131人の研修医のうち、半数以上の75人が離島研修を希望していることが、県立中部病院の遠藤和郎医師と尾原晴雄医師が昨年12月に実施したアンケートで分かった。県内では離島勤務医の確保が課題になっているが、離島研修がプログラムに組み込まれているのは1病院しかない。一方で今回の結果は、研修医の多くが離島医療に興味を抱いていることを示しており、こうした研修医を離島勤務につなげる対策の必要性が浮き彫りとなった。
 後期研修とは、医師免許取得後2年間義務付けられている初期臨床研修を修了し、さらに専門的な知識や技術を身に付けるため、専門科で臨床研修を数年積むこと。現在、後期研修で離島研修をプログラムに盛り込んでいるのは県立中部病院だけ。同院では後期研修1年目で1―2カ月、離島病院で研修している。本年度は中部病院の14人とそのほかの研修病院の3人が離島病院で研修した。
 離島研修を希望するか―の問いには57・3%の75人が「希望する」と回答し「希望しない」とした29人(22・1%)を大きく上回った。研修期間は3カ月以上が58人(44・3%)で最も多かった。
 一方、離島病院での勤務を希望するのは37人(28・2%)、離島診療所は21人(16%)。中部病院での後期研修を終え、義務年限による離島勤務中の医師24人全員が「大変充実している」「まあまあ充実している」と答えた。
 遠藤医師は「後期研修医が離島研修できる制度を作ることで、離島医療の実情と面白さを知ることになる。若手研修医が離島の人的支援にもなり、離島医師への刺激にもなる。離島医療を理解した修了者が『島医者』になることもあるだろう」と利点を挙げるとともに「県内3つの研修プログラムの歩み寄り、派遣時の費用負担などが課題」としている。(玉城江梨子)


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