Wikipedian人口、急激に減少中【スラッシュドット】
Wikipediaの現状を踏まえれば、Wikipedian人口は減るべきであるとおもいますよ、私は。管理し切れてないんですから。その方がWikipediaのコミュニティにも好都合でしょう。
Wikipedian人口が減った原因も、多分、管理が厳しくなってきていることが一因でしょう。実際驚くのは、上記のスラドのコメントがWikipedia管理者といわれる人たちへの不満で埋め尽くされていること。
昔から「自治厨が出てくるようになると、そのスレは廃れる」なんて教訓が2ちゃんねるにはあります。ちなみに自治厨とは、
厨房 (ネット用語)【Wikipedia】
「ルールを必要以上に厳格に適用する」「ルールを拡大解釈する」「勝手に自己ルールを作る」などして他人の発言を批判する者に対して自治厨と呼ぶ場合がある。また管理人ではない人間がその場を取り締まっている場合においても用いられる。
だそうです。もっとも、2ちゃんねるにはそもそもルールなどあって無きが如しですから、要は小うるさいヤツが出てくると、スレから活発さが失われて廃れているというように理解していればいいのだと思います。
しかし、こういうコミュニティからWikipediaに人が流入した場合、厄介なことになります。何しろWikipediaは百科事典を作ろうなんてプロジェクトですから、ルールを守ることはもちろんですが、ルールを作ってくれる人をありがたがるということさえあります。
そもそも、自治厨という言葉の定義に「ルールを必要以上に厳格に適用する」なんてものがありますが、ルールが複雑になってくると「どこまで”必要以上”か?」という議論が常に生まれてくるわけで、簡単に判断できるものではありません。
Wikipediaのようなルールにうるさい場所では、2ちゃんねるでは自治厨といわれる人たちも、Wikipediaでは良い管理者といわれるかもしれませんね。こう考えると、ま、Wikipediaの管理者なんて嫌われて当然ですわな。
書籍まで出して、Wikipediaを批判した私ですが、率直に言ってそもそも、百科事典のクオリティ以前に、感想文レベルのものが多すぎます。端的にいうと「お前ら百科事典読んだことないだろ?」レベルの人が書いたとしか思われないものが目立つということです。
よく「これは草案、これから書き足す」という人もいますが、はっきりいってクズは1だろうが100になろうが、クズはクズです。さらにいうと、特別なセンスなどなくとも、100のうち10程度まで書きあがっていれば、そのまま書き進めてもクズのままかどうかは分かります。
まぁ、これは日本の作文教育が深く関係していて、新入社員に最初に教えなければならないものはビジネスライティングであるという実情は何十年も変わっていないのですが・・・・。その話はまたの機会として。
厄介なのはそうした人が自覚なくWikipediaに項目を立てて、問題を指摘されて、ブチキレってパターンが多々見受けられることです。そしてこういう人たちがクレーマー化すると、管理者の側もそれに応じて強権的な管理者に成長し・・・・、コミュニケーション能力が欠如した管理者が一人、出来上がるわけです。
一人のクレーマーが一人のダメ管理者を作り上げる、と。さらにその結果、普通に文章を書いているユーザーにも迷惑がかかり始め、さらには一般ユーザーを巻き込んで問題を拡大いさせるようになり・・・・。といった段になるともう手に負えません。
Wikipediaの慢性的管理人不足や、コレまでの管理人がらみの争いの経緯をみるにつけ「ある程度、入り口を狭くするしかない」と私は思います。入り口を狭くして、一人当たりの管理者数を多く確保できるようにした上で、クレームに対しては複数で当たるというのが理想的でしょう。
現状では正しいクレームと本当にどうしようもないタダのクレームの見分けを付けられなくなっているという弊害が見て取れます。クレームに対しては複数対応できる体制をとって、現状を是正してもらわないと、一般ユーザーまでもが迷惑を被ってしまいます。
その為にも、綺麗ごとは抜きにして、足きりをせざるを得ないレベルは、足きりするしかない、と。百科事典と感想文の見分けが付かない人に「Wikipediaとは云々である」とか教育してもムダですよね?
その結果、Wikipedian人口減っているのであれば、大変結構なことだと思います。もちろん、その結果管理のクオリティが多少なりとも上がるのであれば――、ですけどね。
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