2009年01月10日

渡辺善美代議士 自民党離党騒ぎについて

  自民党**派  関係者


年末から自民党の渡辺善美代議士の離党騒ぎがワイドショー等をにぎわしています。皆さんの目には彼はどう映りますか?「正義の味方」「悪代官に歯向かう硬骨漢」でしょうか?

小生には「悲しい電波桟敷」にしか見えて仕方ありません。皆様もご存知の通り、ワイドショーはターゲットを「持ち上げて儲け、叩き落して儲け」で、一人で2度おいしい思いをします。例えば、鈴木宗男代議士然り、田中真紀子代議士然り、政界にとどまらず、枚挙に暇がありません。

現在彼は公然と自民党執行部を批判することでメディアの寵児になっています。一旦過激なことを喋ってテレビ受けすると、各社の記者が次を期待して金魚の糞宜しくついて回ります。

番記者を引き連れて回る自分自身に錯覚します。そこで、この快感を継続するためには「次はもっと過激なことを言わなければ」という強迫観念に似たものが出てきてしまい、残念ながら、現在の渡辺代議士は完全に自縄自縛に陥っています。

企業でいえば、社長を公然と非難する取締役がいるとすれば、その対象が大会社の社長であればあるほど面白いが許されないことは容易に想像がつくと思います。彼の主張の是非はさておき、表で言って良いことと悪いことの峻別がつかないのは、あの「田母神」元空幕長と同じです。適切な組織人とは決して言えません。

小生は渡辺代議士と直接仕事をしたことがないので、彼の性格は分かりません。但し、彼が大臣をやっていた時の警護官(SP)がこういうことを言っていました。「この前、渡辺前大臣に会ったんだけど、俺のこと覚えていないんだよな」。

文字通り体を張って大臣の警護をするSPを覚えていない代議士。彼は縁の下のスタッフや部下に対して心配りをすることが得意でない方といって間違いないでしょう。

国会議員はそういうところは良く見ています。「渡辺代議士に付いて行ったはいいが、自分だけ美味しい思いして俺たちは使い捨てにされる」。そこは敏感に感じ取っています。ですから、彼が離党してもついていく若手は皆無と断言してよいでしょう。

しかも彼は無派閥です。派閥に入らない、派閥を離脱する代議士の性格は往々にして「雑巾がけはしたくない」「下の面倒を見るのは嫌だ」「人のために汗をかきたくない」であります(勿論、立派な方もいます)。

もし彼が派閥に残っていれば、親身になって忠告、場合によっては一喝する先輩もいたでしょうが、悲しいかな、利用しようとする輩は山ほどいても、そういう先輩議員は彼にはいません。

「派閥」って諸悪の根源のように言いますけれど、人材を育成する互助
組織という良い側面もあるんです(笑)。

最近、親麻生、反麻生だの言われていますが、いわゆる「反麻生」の代議士の面々を見ると、安倍、福田内閣で厚遇され、麻生内閣で外された方が多いようです。人事って難しいですね。


posted by 同志塾 at 20:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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