「自衛隊がんじがらめ」 田母神前幕僚長、徳島市で講演 2009/1/26 10:23
政府見解と異なる歴史認識の論文を発表して更迭された前防衛省航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄さんの講演会「日本は侵略国家であったのか」(田母神論文を支援する徳島の会主催)が二十五日、徳島市内の徳島グランヴィリオホテルであり、約四百五十人が参加した。
田母神さんは、日本の国防の在り方について「自衛隊にいたときに、日本は改憲できないし、集団的自衛権も行使できないことを疑問に思っていた。専守防衛は戦争の抑止にはならず、自衛隊は政府にがんじがらめにされている」と主張。背景として「東京裁判以降の誤った歴史観がある」などと持論を展開した。
また、旧日本軍の中国や朝鮮半島への進軍について「旧満州の人口が増えたのは、日本軍によって治安が良くなり豊かになったから。侵略が行われる所に人が集まるはずがない」などと、日本を侵略国家とする主張にあらためて意義を唱えた。【写真説明】問題となった論文などについて語る田母神さん=徳島市内の徳島グランヴィリオホテル