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朝青龍、決定戦で勝ち23度目優勝/初場所

優勝を決め花道を引き揚げる朝青龍(撮影・水谷安孝)
優勝を決め花道を引き揚げる朝青龍(撮影・水谷安孝)

<大相撲初場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館

 西横綱朝青龍(28=高砂)が、1敗で並んだ横綱白鵬との優勝決定戦を寄り切りで制し、5場所ぶり23度目の復活優勝を遂げ、引退の危機をはねのけた。

 全勝だった朝青龍は本割で1差で追っていた白鵬に敗れたが、決定戦で雪辱した。優勝23回は貴乃花を抜き、大鵬、千代の富士、北の湖に次ぎ単独の史上4位。全休明けの横綱が賜杯を抱くのは、1990年九州場所の千代の富士以来となった。

 表彰式の優勝力士インタビューで朝青龍が「朝青龍、また帰ってきました」と話すと、満員の館内は大きな歓声に包まれた。

 朝青龍は左ひじを故障し、先場所まで3場所連続休場した。今場所前も調整遅れが目立ったが強行出場。進退を懸けた場所で奮闘ぶりが人気を呼び、国技館は連日、大歓声に包まれた。

 白鵬は自身初の4連覇を逃した。

 大関陣は琴欧洲が魁皇を寄り切って10勝5敗。千代大海は豪栄道を下して千秋楽で勝ち越した。新大関日馬富士と魁皇は敗れて8勝7敗。小結稀勢の里は8勝目を挙げ、来場所の新関脇を確実とした。

 3賞は豊真将が2度目の敢闘賞、豪栄道が初の技能賞を受賞した。殊勲賞は該当者がなかった。十両は翔天狼が11勝4敗で並んだ白馬との優勝決定戦を制し、新十両だった昨年九州場所に続いて優勝した。春場所は3月15日から大阪府立体育会館で行われる。

 [2009年1月25日19時7分]


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