イスラエルの攻撃で400人以上の子どもが死亡したパレスチナ自治区ガザでは、停戦後も散発的な戦闘が続き子供たちが犠牲になっています。
ガザ市内の病院に1人の少年が担ぎこまれました。アハマドくん(7)は22日、頭に銃弾を受けました。意識不明の重体です。停戦状態に入ってから5日目の朝でした。
「地上軍撤退後、たくさんの患者が来ました。7歳のこの子はきのう撃たれたのです」(アマル医師)
少年の家はイスラエルとの境界近くにあり、その目と鼻の先で撃たれました。
「アハマドはここにいて、落としたアメを拾っていたんだ。そしたら頭を撃たれたんだ」(当時アハマドくんと一緒にいた少年)
「停戦って何ですか。見てください。停戦後に悲劇がやってきました」(アハマドくんの母親)
イスラエルとの境界付近では、停戦後も散発的にイスラエル軍とハマスの交戦が続いています。イスラエル軍の流れ弾が、アハマドくんにあたったとみられています。
ガザでは今回、16歳以下の子ども400人以上が死亡したとされています。子どもたちは、体と心を両面に傷を負っています。
「(Q.夜、どんな夢を見ますか?)空爆や戦車の砲撃、地上軍侵攻で被害を受ける夢です」(アルアさん)
境界の見える場所で遊ぶ子どもたち。停戦は、名ばかりと言わざるをえません。(24日03:25)