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やっぱりヤバいギョーザだった 無料配布で中毒症状

 中国製ギョーザ中毒事件で、製造元の天洋食品(河北省石家荘市)が事件を受けて日本に出荷できず、中国国内で回収した大量のギョーザが昨年4―5月、同省唐山市の鉄鋼メーカー、唐山鋼鉄で無料配布され、食べた複数の従業員が下痢などの中毒症状を訴えていたことが24日、分かった。唐山鋼鉄関係者や複数の従業員らが明らかにした。

 問題を受け唐山鋼鉄はギョーザを回収。中毒症状を訴えた男性従業員の一人は「食べた直後に激しい腹痛に襲われ、そのまま二日間寝込んだ」と共同通信に証言した。男性は病院で検査を受けておらず、日本の事件で検出された殺虫剤メタミドホスによる中毒と断定はできないが、食後すぐに発症しており何らかの毒物中毒だった可能性がある。

 中国政府は、昨年6月に中国国内で天洋食品製ギョーザを食べた4人が中毒となった事件については日本側に通報したが、唐山鋼鉄の件は通報しておらず、事件解決へ向けた中国側の協力姿勢が問われそうだ。

 関係者によると、ギョーザ配布は国有企業の天洋食品を監督する河北省国有資産監督管理委員会が、唐山鋼鉄の親会社の国有企業、河北鋼鉄集団に指示していた。

 また別の関係者は、昨年六月の中毒事件で同集団の子会社、承徳鋼鉄(河北省承徳市)で配布されたギョーザを食べた従業員らが被害に遭ったと明らかにし、地元政府が大量の天洋食品製ギョーザを組織的に“横流し”していたことも判明。この事件については中国政府は7月、日本側に通報していた。

 唐山鋼鉄関係者らによると、ギョーザは昨年5月の連休に合わせ、福利厚生の一環として同社の第二鋼鉄圧延工場や冷延薄板工場などで働く多数の従業員、関連の唐鋼医院の医師らに配布された。 (共同)

[ 2009年01月24日 08:30 ]

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