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マイクロソフトXboxで攻勢

 年が明けても景気のいい話はほとんど聞こえてこないが、そんななかでゲーム各社、とりわけマイクロソフトは「景気に左右されない」というゲーム関連商品の恩恵に浴した形になった。

 この年末商戦の大本命だったバンダイナムコゲームスの「ガンダム無双2」は発売後2週間で売り上げ70万枚を突破した模様だ。「ガンダム無双2」はソニーのプレイステーション(PS)3、PS2と、マイクロソフトのXbox360という3種類のハード(本体)対応版が発売されたが、関係者は「PS2とXbox360版が思いのほか伸びた」と分析する。

 実はXbox360版に関しては、有力店舗からの事前受注数が伸びず、一部の関係者は不安を募らせていた。だが、マイクロソフトXbox事業本部マーケティング本部長の坂口城治氏は「昨年末からXbox360のユーザー拡大の手応えを感じていたので、ガンダム無双2の売れ行きはいい意味で予想通り」と語る。

 これまでXbox360向けのソフトは毎年の年明けに受注数が下がるのが悩みのタネだったそうだが、阪口本部長は「今年は年が明けても『フェイブル2』などの人気タイトルの発注が続いている。手ごろな価格でハイレベルなゲームが遊べるXbox360の良さが、広く認知された結果だと考えている」と言う。

 マイクロソフトはXbox360を3タイプ展開しているが、その中でもハードディスクなしの「アーケード」は1万9800円と安い。坂口本部長は「値段が高ければいいものというわけではない。私たちはむしろ、『この値段でこれだけのクオリティーのゲームが遊べる』という驚きを提供しているつもり」と語る。

 坂口本部長は「来月にはスクウェア・エニックスの『スターオーシャン4』、3月にはカプコンの『バイオハザード5』などの人気タイトルが立て続けにリリースされる。これを弾みに、昨年以上にユーザーを増やしたい」と意気込む。マイクロソフトの攻勢に、業界は大いに注目している。

(石島照代)

投稿日: 2009年01月23日

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