実際、顧問業務はなされておらず、NW社が契約終了にあたって関連法人側に提出した「経営リポート」の大半は、他人の論文を無許可で丸写ししたものだった。論文を転載された有名大教授は「そもそもNW社も、転載されていた事実も知らなかった」としている。
NW社の口座が発覚したのは、昨年10月。民主党議員とマルチ業界との不透明な関係の一つとして、マルチ業者の式典の花輪の名義貸し料「花代」10万円が、同口座に送金されていたことが明らかになった。問題発覚直後に山岡氏が返還した際も、NW社から業者に戻された。
山岡氏は文書で「市長は寝返って政敵となっている。秘書派遣を理由に『顧問料』の支払いを求めたと主張したのならば、明らかなうそだ」と説明している。(藤森かもめ、小松隆次郎)