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(1/21)南極は内陸部も温暖化 米チームが衛星で解析

人工衛星などの観測データから解析した南極大陸の過去50年間の温暖化を示す図。赤いほど温暖化傾向が高い(米ワシントン大のスタイグ教授提供)〔共同〕

人工衛星などの観測データから解析した南極大陸の過去50年間の温暖化を示す図。赤いほど温暖化傾向が高い(米ワシントン大のスタイグ教授提供)〔共同〕

 【ワシントン21日共同】南極では半島部で温暖化が進む一方、内陸部は寒冷化しているとされてきたが、実際は内陸部でも温暖化していることが人工衛星データなどの解析で分かったと、米ワシントン大などの研究チームが22日付英科学誌ネイチャーに発表した。

 内陸部の寒冷化説は、地球温暖化の影響がいわれるほど大きくないと主張する際に引用されることがあった。

 南極は西部にある南極半島で温暖化が進行。棚氷が崩壊するなどの異変が相次ぐ一方、内陸部や東部など大陸の大部分では逆に気温が下がっているとされてきた。

 チームは、衛星や地上の観測施設のデータを統計的に処理、1957―2006年の50年間の気温の傾向を解析した。その結果、半島を含めた西部では10年で0.17度、東部では同0.10度、上昇していることが判明した。

 大陸全体では同0.12度の上昇で、地球のほかの地域と大差がなかった。これまでの寒冷化説は、広大な地域の温度変化を感知できる衛星を使わないデータに基づいた結果という。

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