コウノトリが運ぶ国会通信 〜第316号〜
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■■ ■■ Yoshitada Kounoike ■■ ■■
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こうのとりが運ぶ国会通信
第316号 平成20年12月24日
参議院議員 鴻池祥肇
昨日は天皇陛下の誕生日。おめでとうございます。皇居へ参内し祝宴の席
に着かせて頂きました。お体の調子も良くなりつつあるとの「おことば」。
有難いことでございます。
私の誕生日は11月28日。今年68歳になりました。母も92歳で健康。
家族一同そして、他で所帯を持っている子、孫、合計13名共々元気で越年
することが出来ます。
ところで、今、学校で子供に携帯電話を持たせるか、持たせないか議論が
起きています。子供に携帯電話を持たせるか否かは後日に譲ることにします
が、私はどうもパソコン、携帯電話、ついでに言えば量販店、この三つの普
及が日本人の心を「スカスカ」にしてきたように思っています。ただし、携
帯電話、メールを心の拠り所としている方は、どうぞ、どうぞご存分に。
浅田次郎の小説に「大手三之御門御与力様失踪事件の顛末」えらく長った
らしい名の短編小説を読みました。その書き出しの一部分です。
〜・・・・・・かつての父親は毎朝「行ってきます」と家を出たら最後どこ
で何をしているかわかったものではなかった・・・・略・・・・どこで何を
しているかは父親本人の自由意思と良識に委ねられていた・・・・
しかし携帯電話機を所有してからというものこの権利が喪われたどころか、
家族なり会社なりから連絡があった場合、どこで何をしているか即答しなけ
ればならぬという義務が発生したのである。
つまるところ伸縮自在の首縄を家庭と会社に握られているようなものでこ
の姿はどう見ても人間的ではない・・・・・略・・・・・
「大の男がどこで何をしていようが勝手だろう、ヤダヤダ嫌な世の中だ。い
っそ電源を切って、しばらく神隠しに遭うというのはどうだ」と、私は思い
ついた冗談を言った。
・・・・・略・・・・・神隠し――不在の自由 を失ってしまった我々にと
って何とも魅惑的な言葉である・・・・・〜
浅田次郎の小説は現代のこんなテーマが江戸時代の武士の生活へと舞台を
移してゆく。
そうなんだ。酔った私は「携帯」を「ペキン!」と二つに折って捨ててみ
た。機嫌良く酒を飲んでいた時、着信音の「ブルブル」と震動が膝に伝わる。
そうなんだ。一瞬この小説の書き出しを思い出した私は「携帯」を「ペキン
!」と二つに折って捨てた。その後、どんな騒ぎになったかどうかはご想像
にお任せ。
官邸に入ってからTVにも出てこないしあまり発言も聞こえてこないなと、
先日私の誕生祝いをしてくれた仲間の弁。そう、言いたいことは山積してい
るが国政の困難なこと山積の麻生総理を私の暴言で足を引っ張ることは許さ
れない。
半年前まで、世界の優良企業と言われた企業の利益が次々と下方に。米国
発の金融不安は一瞬に世界中に、そして日本にも。大リストラに心が痛みま
す。企業の利益優先もあるでしょうが企業は株主だけのものではないでしょ
う。そこに働く人々とその家族のものでもあるんだということだけを言って
おきたいと思います。
日本人でリストラされ、職も家までも失った方はもちろんですが、外国人
労働者の困惑の姿にも強く心が痛みます。彼らは日本を信じて故国から出て
きました。なんとか救ってあげなければ・・・
何の関係もない・・・ことかもしれないけど。旧海軍駆逐艦「雷(いかず
ち)」の工藤俊作艦長は撃沈された敵艦の422人の英国海軍の兵を救助し
た。66年前の出来事ではありますがかつての日本人のこんな心に感動して
いるのは私だけではありますまい。
国会は実質的に本日で終わりましたが、官邸ではまだまだ仕事が続きます。
年末ご多忙と存じますがご自愛ください。インフルエンザ予防はやはり「う
がい」「手洗い」だそうです。
12月24日(水)午後6時 総理官邸にて
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内閣官房副長官
参議院議員 鴻池祥肇 (こうのいけ よしただ)
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発 行 元:鴻池よしただ後援会
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