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高知工科大、出願殺到

2009年01月22日

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願書の受け付け作業に追われる職員ら=高知工科大

 4月から公立大学法人化される予定の高知工科大学(香美市土佐山田町宮ノ口)で、一般入試の受験生からの願書が殺到し、大学側は対応に追われている。(板倉吉延)

 県が中心になり「公設民営方式」で、97年4月に開校した同大は、06年度入試から3年連続で入学者の定員割れが続いていたが、今年4月から公立大学法人化されることになり受験者の反応が一転。昨年10、11月の推薦入試(定員210人)には、前年の3倍以上にあたる923人の受験生が殺到していた。

 1月5日から始まった一般入試の出願受け付けでは、連日200〜300通の願書が届き、例年の5倍にあたる15人の職員が願書の受け付け作業に追われている。駆け込みでの出願希望者からの問い合わせの電話も多い。一部の試験は31日から全国9会場で始まるが、既に1カ所で会場の変更を決めたほか、残る8会場では部屋数を増やした。

 一般入試では、センター試験のみの「センター利用入試」が1〜3次の3種、個別試験を課す「一般入試A」はA1〜A3の3種があり、計6回の試験がある。

 16日に締め切られたセンター1次は、定員30人の募集に1148人(38・27倍)の出願があった。県内からの出願は131人で、11・41%にあたる。23日が締め切りのA1では、定員105人に対し、出願者数は21日午後5時現在で1193人で、倍率は10倍を超えた。いずれもこれまでで最多の出願者数という。

 同大によると、公立大学法人化が話題になったほか、県外の高校の進学指導の担当からは、「これまでは大学の内容は評価していても、遠方で私立ということで生徒に勧めにくかった。公立法人化で生徒に勧めやすくなった」との声が多いという。また今回の一般入試に関しては、正規の国公立大の受験日程のほかに公立大の受験機会が増えることも、出願者数を引き上げている。同大入試広報部は「入試は教職員総出で、万全の姿勢で取り組みたい」と話す。

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