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チェチェン問題に取り組む弁護士と記者射殺 モスクワ

2009年1月20日9時57分

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 【モスクワ=星井麻紀】モスクワ中心部で19日、ロシア南部チェチェン共和国の人権問題に取り組んでいた弁護士スタニスラフ・マルケロフ氏(34)と、一緒にいたロシア紙「ノーバヤ・ガゼータ」の嘱託記者アナスタシア・バブロワさんが銃撃され、死亡した。インタファクス通信などが伝えた。

 マルケロフ氏は、ロシア軍元大佐が18歳のチェチェン人女性エリザ・クンガエワさんを強姦(ごうかん)し、殺害したとされる00年の事件の遺族側弁護士。

 マルケロフ氏は、元大佐が今月15日に釈放されたことに抗議し、欧州人権裁判所に訴えることも視野に活動していた。19日も記者会見を開いており、終了直後に殺害された。ロイター通信によると、クンガエワさんの父親は「マルケロフ氏は脅迫されていた」と語っているという。

 バブロワ記者はモスクワ大の学生で、新聞社で働き始めたのは最近という。チェチェン問題でプーチン前政権を批判し、06年に射殺されたアンナ・ポリトコフスカヤさんも「ノーバヤ・ガゼータ」紙に所属、クンガエワさんの事件を取材していた。捜査当局は元大佐釈放と今回の事件に関連があるとみて調べている。

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