通信販売のスプーンやフォークに「木製加工品」「漆塗」などと表示しながら、実際は大部分に合成樹脂を使用していたとして、公正取引委員会は14日、テレビ通販大手「QVCジャパン」(千葉市)に景品表示法違反(優良誤認)で再発防止を求める排除命令を出した。
公取委によると、商品は(1)大型スプーン・フォークの詰め合わせ「もてなしサーバーセット」(2940円)(2)「会津塗スプーン5本セット」(3570円)。(1)(2)とも素材は木ではなくプラスチックだった。塗装も(1)は漆と合成樹脂塗料の混合、(2)は合成樹脂塗料のみで漆は使われていなかった。
同社はテレビとホームページで販売。公取委は表示内容が確認できたホームページの03年11月~昨年4月分で違反を認定した。全体で計8800個、約2700万円分を販売していた。同社は自主点検で気づいて購入者に返金し、「品質管理を徹底して再発防止に努める」とコメントした。
毎日新聞 2009年1月14日 19時05分(最終更新 1月14日 19時57分)
1月14日 | TV通販:「QVCジャパン」が不当表示 |