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福岡・芦屋町が小中学生の携帯禁止、強制力ないが賛否

芦屋中学校の正門脇に取り付けられる「こども 脱ケータイ宣言」の看板(20日午前10時52分、福岡県芦屋町で)=足立浩史撮影

 福岡県芦屋町は20日、町内の小中学生が携帯電話を持つことを原則禁止する「こども、脱ケータイ宣言」を行った。携帯電話の有害サイトから子供を守るのが狙いで、強制力はない。自治体が所持の是非まで踏み込むのは珍しく、町内では賛否の声が上がっている。

 宣言は町役場会議室で行われ、波多野茂丸町長や中島幸男教育長、町議会、PTA連絡協議会の代表らが出席。町職員の代表が「子供を携帯依存やネット犯罪から守るのは家庭の責任」などとする宣言文を朗読した。続いて、波多野町長が「宣言に賛否両論あるだろうが、大人が率先すべきと考え、行政が行動を起こした」と決意を表明した。

 この後、職員らが宣言文を記した看板(縦1・8メートル、横0・8メートル)を役場玄関の柱と、町立芦屋中の校門横のフェンスに設置。町内8か所にも順次取り付けるほか、ポスターも商業施設など13か所に張り出す。

 町と町教委は約5年前から、小中学校での携帯電話使用を禁止している。しかし、全国で学校外で使用した児童・生徒が犯罪に巻き込まれるケースも増えていることから「学校外での使用もなくさないと犯罪被害を防げない」と判断。児童・生徒の携帯電話所持の是非について家庭で話し合うきっかけにしてもらうためにも、宣言を決めたという。

 宣言文
▽ケータイを持たない勇気!持たせない愛!
▽心が通う対話や温かなかかわりが、さわやかな子どもを育てます!
▽子どもを携帯依存やネット犯罪から守るのは、家庭の責任です!

2009年1月20日  読売新聞)
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