さいたま市に住む中学3年の女子生徒が、去年10月、「いじめにあった」との遺書を残して自殺した問題で、「自殺の原因となるいじめはなかった」と、一旦、結論を出した学校側が、再調査に乗り出すことになりました。
この問題は去年10月、さいたま市の中学3年(当時14)の女子生徒が、自宅で首をつり自殺したものです。
両親によりますと、女子生徒(14)は去年7月、プロフと呼ばれる携帯電話の自己紹介サイトに「キモイ」などの書き込みをされ、不登校になっていました。
女子生徒は、同級生の女子生徒2人から謝罪を受けて登校するようになりましたが、その3か月後に「私はもう生きることに疲れました」などとの遺書を残し自殺しました。
「亡くなる数日前、(学校から)真っ先に帰ってきて、私に愚痴をこぼしてポロって涙した、泣いてた。何で泣いてるんだろうって。何か学校であったのかなって」(自殺した女子生徒の母親)
学校側はこれまで、女子生徒が自殺したことを伏せて調査を行い、「7月以降のいじめは確認されず、自殺との因果関係はない」としていました。
しかし、両親らの要望を受けて、学校側は中学3年生全員から再度、いじめがあったかどうかについて聞き取り調査を行う方針です。(20日11:30)