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振り込め詐欺、過去最悪の被害額 茨城
振り込め詐欺の被害がなお、拡大している。茨城県警捜査2課が15日に発表した被害状況によると、平成20年の県内における被害額は前年比約1569万円増の約5億3572万円で、16年の約5億2100万円を上回る過去最悪の数字。認知件数も前年比53件増の428件となっている。
同課によると、振り込め詐欺の中でもオレオレ詐欺の被害が最も多く、同48件増の175件。次いで融資保証金詐欺が同26件減の116件。還付金詐欺は同28件増の49件だった。20年上半期には還付金詐欺が、下半期にはオレオレ詐欺が多発したという。
被害者の年代としては60代が全体の28%と最も多く、50歳以上が全体の66%を占めている。
郵便局で利用できる定形小包の「エクスパック」を利用したり、直に現金を受け取りに行くなど「犯罪の手口が多様化している」(同課)ことが被害拡大の原因となっているという。
同課では今後も引き続き金融機関と連携して対策を行うほか、エクスパックや定額給付金など新たな詐欺の手口に対する予防活動を行っていくとしている。