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ブラジル人の雇用と教育の改善求め、銀座でデモ行進

2009年1月18日23時59分

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写真雇用の安定を訴え、デモ行進する日系ブラジル人たち=18日午後、東京都港区、遠藤真梨撮影

 「使い捨てヤメロ!」。不況が直撃している在日ブラジル人の生活状況の改善を求めるデモが18日、東京都心であった。約200人が「雇用」「教育」などと記されたプラカードを手に、ラップのリズムに乗って銀座を歩いた。

 先導した日系2世のラップ歌手・石川ホベルトさん(36)は「外国人労働者が日本経済を支えていることを伝えたかった」と話した。埼玉県狭山市に住む2世のプリシラ・イナマスさん(25)は、1歳の息子を乳母車に乗せて参加した。10年前に来日して自動車部品や総菜の工場で働いてきたが、12月に夫と共に解雇された。「新しい仕事を見つけたい。この国で夢をかなえたい」

 実行委員会の代表を務めた3世の橋本秀吉(ひできち)さん(45)は「私たちはデカセギではなく、これからもこの国で暮らしていく。政府や企業は私たちにもう少し目を向けてほしい」と訴えた。

 ブラジル人の来日は、バブル真っ最中の90年に日系人の定住を認める改正入管法が施行されたことで盛んになった。自動車産業や食品加工などで生産の現場を担い、08年には約32万人に増えた。定住志向が強まっているが、不況で真っ先に解雇され、言葉の問題で学校になじめない子どもも多い。(石田博士)

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