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法廷で暴言、ブログで被害者侮蔑=女性拉致殺害で20日論告−名古屋地裁

1月17日21時41分配信 時事通信


 名古屋市千種区で2007年8月、帰宅途中の会社員磯谷利恵さん=当時(31)=を拉致した上、殺害したとして、強盗殺人などの罪に問われた元新聞販売員神田司被告(37)ら3人に対する論告求刑公判が20日、名古屋地裁(近藤宏子裁判長)で開かれる。
 携帯電話の闇サイトで知り合った男3人が、金欲しさに全く面識のない磯谷さんの命まで奪った凄惨(せいさん)な事件。自ら事件を警察に通報した被告の「自首」をどう評価するかが焦点とみられていたが、公判でも反省の態度は全く見られないまま。検察側は当初の方針通り、3被告全員に死刑を求刑するとみられる。
 「こんなところでがん首並べることになったのはお前らのせいじゃ」。昨年11月の公判で「自首」をした無職川岸健治被告(42)は突然、ほかの2被告を怒鳴り付けた。「人集めをした首謀者はわたしだが、主犯は神田被告」と言い切り、「極刑でもいいが、(同被告と)一緒の刑だったら控訴する」と主張。遺族に対しては「お気の毒としか言いようがない」「運が悪かった」などと、人ごとのような言動に終始した。
 その神田被告は知人に手紙を郵送してブログを開設。「うそつき姉ちゃん」などと磯谷さんを侮蔑(ぶべつ)する言葉を並べながら、事件や公判に関する「リポート」を掲載する。法廷でも「自分がつくったルールに従って生きているだけ。他人がつくった法律に縛られて生きようとは思わない」と断言したが、その一方で「殺害のきっかけは、川岸被告が乱暴しようとして被害者の態度が一変したから」などと、責任をなすり付けた。 

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最終更新:1月17日23時58分

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