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逆風の中、次々新ビル完成 過剰供給必至バブル並みの量(2/2ページ)

2009年1月14日

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地図   グラフ   写真6月の完成に向け建設が進む「マルイト難波ビル」。オフィスの契約交渉が難航している=大阪市浪速区

 大阪中心部では12月末、既存ビルを含むオフィスビル全体の空室率が6.82%だったのに対し、新築ビルの空室率は20.53%に達した。07年末の3.5倍という急激な悪化ぶりだ。

 07、08年に計30棟のオフィスビルが完成した名古屋市内では、年末の新築ビル空室率は32.5%。全体の空室率も8.48%に達し、あちこちに「テナント募集」の看板が目立つ。トヨタ自動車の業績が急失速しており、「状況は今後さらに悪化する」(不動産会社の営業担当者)という声が多い。

 大阪でも「明日は我が身」という危機感が広がる。半面、「大阪のビル市況は大企業の支店やコールセンターなどの需要が旺盛で名古屋とは違う。数年周期で波はあるものの、底堅い動きになる」(三鬼商事大阪支店の小畑大太次長)という指摘もある。

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