大分 教員採用汚職

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大分県教委の教員採用汚職:昇進、異動で商品券贈る 江藤被告「常態化」証言--地裁

 大分県教育委汚職事件で収賄の罪に問われた教育審議監、富松哲博被告(60)=起訴休職中=の第3回公判が22日、大分地裁(宮本孝文裁判長)であった。証人として元県教委参事、江藤勝由被告(53)=懲役3年、執行猶予5年、追徴金610万円の地裁判決=が出廷し、上司らに3万~10万円の商品券を贈っていたことを明らかにした。

 江藤被告は弁護側の質問に答え、10年以上前に付け届けの話を聞き、指導主事に昇任するため、関係者に10万円の商品券を渡したという。この時は昇任できなかったが、約8年前にも人事異動後、職場の人間に商品券3万円を渡したと話した。「何かしてもらったり何かしてほしいときにお金を渡す」と話し、県教委内で付け届けが常態化していたことが改めて浮かび上がった。

 検察側の質問に対し、04年ごろ富松被告の借金300万円の保証人になり、2回に分け計600万円を貸したと証言した。300万円は江藤被告が逮捕された事件発覚後返済され、残額は230万円という。【中島京】

毎日新聞 2008年12月23日 西部朝刊

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