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職員採用をめぐる汚職事件で人事課の資料を調べる府警捜査員(後方)=13日午後2時25分、八幡市役所 |
京都府八幡市の職員採用をめぐる汚職事件で、収賄容疑で逮捕された副市長の松本伍男容疑者(61)=八幡市=と贈賄容疑で逮捕された建設会社社長の吉田敬子容疑者(69)=京田辺市=が、1昨年秋から1次試験前の昨年9月にかけて複数回、ゴルフや飲食をともにしていたことが13日、京都府警捜査二課などの調べで分かった。府警は接待の疑いがあるとみて経緯などを詳しく調べている。
吉田容疑者が、孫(23)が受験することを1次試験前に松本容疑者に伝え、2次試験直前の昨年11月26日に現金100万円を渡す際には「1次試験の際はお世話になりました」と伝えていたことも府警の調べで判明した。府警によると、松本容疑者が、採用への協力を求めたとしている職員は、竹延信三副市長(65)だという。竹延副市長は孫の2次試験の面接官だったが、13日に記者会見して「依頼はなかった。そう受け止められる話もなかった」「本人がそう言うなら、それは本人の言い分だ」と関与を否定した。
■面接官全員の聞き取り中止
八幡市の明田功市長は13日、家宅捜索後の会見で、不正があったとされる採用試験の面接官を務めた職員全員への聞き取り調査の中止を発表した。
同市長は「府警から、捜査妨害となりかねないのでやめてほしい、と言われた」とし、「当面は見合わせ、捜査の妨げにならないと判断した時点で、あらためて行いたい」と話した。
聞き取り調査は、この日朝開かれた市幹部の臨時会議で同市長が実施方針を示していた。
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