左が
光沢感
右が
艶感
みなさん同じに思っていませんか?
艶とは一般的に「惹き込まれるような濡れた質感」などと表現します。
よって魅力的な女性を指し「艶っぽい女だ」などと文芸的に表現したりします。
光沢とは、まさに光を放つような輝かしい物理を意味します。
前回の記事で、カルナバロウ(椰子)WAXを最終に用いる事の続きです。
私は、「バフ目を故意的につくる・つける」と表現します。
おかしいですね?普通はバフ目を残さずみなさん苦労しているようです。
バフ目は絶対に消える事はありません。
磨いている以上、コンパウンドでも水でもバフ目は延々消える事はないです。
目に見える高低差のバフ目がクレーム対象で少ないのが鏡面施工と言います。
9割方の業者は、ダブルアクション又はギアアクションでこの高低差を潰し
誤魔化して終わらせているだけにしかありません。
これでは、理屈と機材さえあれば一般人と専業者の区別ができません。
機材を持っているのがプロであり、無い人が素人なの??となります。
この程度の知識や技術レベルでは、ADJマイスターには到達できません。
他店や他組織との違いは、技術は知識がないと上がりません。
ある一定までは、どの業界も練習や訓練で水準まで行くでしょう。
問題はそこからです・・・
レーシングドライバーに例えましょう・・・ある域までは天性の勘で早く走る
才能が鍛えられます。
しかし、それ以上を目指すと物理が必ず避けては通れなくなります。
かの・・シューマッハ・・・プロスト・・・セナをはじめ・・・
ADJ提携のペルマガード代表者のクルム氏においても物理学専攻者です。
近代科学を発展させるには、物理学の解明は避けては通れません。
でも皆さんは、地球上に生きているのに科学にとらわれ誰も気が付きません。
重力・引力・摩擦・・・その他の自然現象・・・
重力や引力・・力学があるから全てに事故は起きます。
そこを解明し、安全に有効に共存して行こうと考えるのが科学です。
我々の業界で例えれば、オビタルサンダーでは鏡面にはならずに・・・
回転式ポリッシャーでは鏡面に磨く事ができるのでしょうか?
しかも何故に右回転なのか?
左回転のフェスト150が何でか磨けるように感じたのは錯覚か?(笑)
誰か疑問に感じた人はいませんか?
私から見れば所詮、末端の科学・化学をウンチク語っている姿にしか見えません。
こういった理論が備わってその道具達の100%を引き出せるのです。
そう考えたら・・・R35GT-Rはいったい誰が100%乗りこなせるのでしょう?
科学が人間を通り過ぎた時・・・人類の感性は退化します。
そしてそれが当たり前となり感動も無くなり、飽きてしまいます。
なのでいつの世も、時代は繰り返し、アナログは消えません・・・
科学を押さえ込む能力のある人間と、できない人間の格差が大きくなります。
それが仕事や人間関係にも大きく現れてきているのが身の回りです・・・
ADJの組織は、自然に逆らいません。
他社は、自然現象に逆らっている商売だと私は思います。
そこから起きる問題に対し、「仕方が無い」と何も考える人がいません。
誰も疑問に感じ検証する人間も少なく、商売をしているだけです。
わかっていて改善しない行動は、詐欺同等だと思います。
犯罪を見て見ぬ振りをすれば、一種の共犯と同じだと言う解釈です。
ADJは「来るもの拒まず、去るもの追わず」の自然体が基本理念です。
仕事においても自然現象に科学的に逆らうのではなく利用するスタイルです。
現在の高層ビル建築の耐震性の基本は・・・五重塔です。
この近代構想建築の時代に、古代建築が見直されているのは何故でしょう?
省エネにしても、自然を利用し生態系からヒントを得ている空調理論・・・
車も空気抵抗。摩擦抵抗を極限に減らし燃費を向上させる・・・
そこに誰もが疑問や関心を持ちません。
無機コート剤は、酸化はしないが劣化はします。
私が、無機系コート剤をバインダーに使い最後は有機物を使う意味は?
実験室ponさんの実験でヒントがあります。
コーティング劣化も塗装劣化も錆びもなぜ発生しやすいのか?
答えは、帯電と熱だと予てから考えています。
私達の仕事は、車を守るのではなく・・・塗装を守るのが仕事です。
でも、磨くという事は塗装を弱め、劣化を促進させる行為です。
しかし、車は走行します。
例えると・・・走行するという事は・・・
車に向って、サンドブラストを行っていると言ってもよいでしょう。
鉄粉は何故塗装に刺さるのでしょう?
目には見えない階段状の段差が塗装面にはできているのです。
貴方は磨く方向にこだわった事はありますか?
高圧洗車ガンで流す方向にこだわった事はありますか?
洗車スポンジを動かす方向・クロスを動かす方向まで考えていますか?
私はお客さんに目で見える違いを見せる時・・・
他社の他店の腕を見極めるとき・・・
ボンネットを開き立てた状態で水を流します・・・
コーティング施工された車は、進行方向と逆に水が滑水するのが普通です。
ですが、進行方向(フロントガラス方向)への滑水と比べてみてください。
自動車の一般的なボンネットの傾斜よりも角度をつけても流れが悪い場合が
あることを知っていますか?
些細なこれがどう影響するか?そこまで考えて施工してる人はいないでしょう。
ガラスコーティングを施しても、傷や汚れが付着しやすい車・・・
走行中の排水性の悪い車・・・そう感じた事ないでしょうか?
私は磨き(研磨術)でこの究極を基本としています。
窓も車体もSWXTを施工しています。
現在、塗装面及びコーティング改造入庫中のRX-8です。
ADJ本部研究所(リペアラボ)は年々メンテナンスの度に進化します。
去年と同じはありえません・・・。
ただ塗り足して終わり・・・それがメンテではありません。
メンテナンスとは、前回の問題点を改善する事です。
だからこそ重要な工程であり、金稼ぎの一環ではありません。
勿論、メンテの基本料金は無料です。
何をどうやっても、洗車代の1万だと思ってください。
後はお客様の要望や持込で新規コート剤金額を負担いただくシステムです。
だから、本気で傷つかない・・・汚れない車をつくらないと、私が死にます。
死活問題に関わります(笑)
反対に成功すれば、楽して儲けられます。
そしてお客さんも同時に喜び・・・だから頑張るのです。
この車のトップコートには、部位ごとにカルナバロウを数種類使い分けます。
WAXは、酸化はしますが、塗装劣化を緩和させる理論があります。
ベースは、クウォーツにてバインダー施工、一部パーツにペルマガードです。
何でこうなるか意味が分かりますか?
美観と耐候性と対傷性を上げる為の施工です。
傷も汚れも必ずできます。
問題なのは、夏に向けての紫外線と赤外線・・・最大の
耐熱対策です。
このRX-8は、無機3層で最上層にFPを施工しました。
一冬数回しか乗らず、屋内保管にあったにも関わらず・・・
光度が10%低下しています。
水磨ぎポリッシュした部分と、未施工箇所の比較です。
オーナーさんいわく「艶引けした感があるのですが・・・」
オーナーの目は間違いではありません。(笑)
ガラスコーティングの最高峰は酸化しませんが劣化します。
究極に磨きあげられた塗装面をパッキングした場合・・・
赤や黄色などははっきりと上物の劣化が目視できます。
これが、赤・黄の色彩の難しいと言う部分です。
しかも、この半年間水洗いのみしかしていないのです。
画像には写せない微妙な誤差を、オーナーは感じていたのです。
太陽光下では、誰も気が付かないでしょう・・・
そこは本部の光源では見逃しません・・・
ただのメタハラ・HIDではないからです。
おそらく、この業界で使っているところは聞いた事がないものです。
これもまた、美容業界(エステ)で一般的にカウンセリングに使われるもの。
すなわち、紫外線を照射させます。
400Wなどの高出力な水銀やHID光源では逆に飛び、空間が広く明るいと
紫外線が乱反射します。
どうなるか?それは私の頭の中での事なのでやってみないとわかりません。
ですが、ADJの個人客は毎回パワーアップしています(笑)
前回と同じ数値で出しても納得をしない極めて手ごわい人たちです。
彼らがお客さんとしているからこそ、今の私がいるのです。
業者仕事と個人客仕事のレベルを同じにするからいつまで経っても下手糞で
クレームばかり呼び込みます。
ちょっと尖った文章になりましたが(苦笑)
異常気象で、紫外線照射率が高くなり生態系への異常もでてきています。
だからこそ、塗装劣化が今後深刻になると言う事でADJマスターは準備を
してお客様へ教えてあげてください。