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関西クィア映画祭:性と生テーマに 少数派描く--大阪で23~27日 /京都

 ◇14カ国の29作品

 同性愛など性的少数派の「性にかかわる暮らしや生き方」をテーマにした「第4回関西クィア映画祭」(実行委主催、カナダ大使館後援)が23~27日、大阪市北区の「HEP HALL」である。14カ国の計29作品を15のプログラムとして上映。「少数派の生き方や社会の問題点を知ってもらい、どう乗り越えるのかを考えるきっかけにできれば」と、実行委が来場を呼び掛けている。【太田裕之】

 「クィア(Queer)」は英語で「変態」の意味。同映画祭はこの差別的な言葉を逆手にとり、さまざまな少数派を肯定しようと05年に第1回が開催された。同性愛の他、出生時とは異なる性別で生きようとする「トランスジェンダー」▽身体的に男女の判別がつきづらい「インターセックス」▽恋愛やセックスの対象が両性にまたがる「バイセクシュアル」などがあり、「性と生」がテーマの映画祭としては西日本で最大規模。08年の第3回には約1200人が来場したという。

 今回は、同性愛が死刑となる一方で性転換手術が合法に行われるイランに暮らす人々を描き、昨年のベルリン国際映画祭テディ賞を受賞した「フツウに生きたい」(74分、カナダ・米国・英国・イラン)など16作品が国内初公開となる。また、老年女性の性愛を描く「百合祭」(01年、日本)の上映後に浜野佐知監督を招くなど、関係者によるトークもある。

 プログラムは、23日午後7時から「百合祭」▽24日午前11時半から「彼女が夫だった頃」など4本▽25日午前11時半から「スコットと朝食を」など4本▽26日午後2時から「よくばり短編パック」など3本▽27日午後2時から「アジア メンズ スペシャル」など3本。詳細は実行委のホームページ(http://kansai‐qff.org/2009/)で見られる。

 全席自由で開場は開演の20分前。プログラム1回券は1600円(前売り1400円)、同3回券は前売りのみで3800円、フリーパス(限定50枚)は1万2000円(同1万円)。問い合わせは実行委(080・3820・2731)。

毎日新聞 2009年1月17日 地方版

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