原油が先物取引となり高騰の背景には今後変わっていく物があります。
その一つが「塗料」ではないでしょうか?
既に環境科学先進国のドイツでは、メルセデスのセラミック塗装や水系塗装
その中でも最先端を行っているのがBMWの無機系粉体塗装です。
フッ素樹脂塗料と水性塗料のハイブリット型の次世代塗装です。
薄くて硬いベンツのセラミック塗装に比べ、BMWの塗装は違います。
膜厚は従来の車両と大きな差は無く、低反発素材のような塗装になっています。
球体分子のイメージよりも、健康サンダルの凹凸のような円柱状の形??
そんなイメージで、縦には硬く横には柔軟な塗装に感じます。
塗装を知らない一部の俄か業者さんは「硬い」と言いますが・・・嘘でしょ?!
硬ければセリウムやダイヤモンド粒子などで磨けばバフ目が入ります。
入りにくいという事は横方向に逃げているからは入らないのです。
一度深く入れた傷が消えない現象は「硬い」からではなく柔軟だから!
私は10年ほど前から変則的な磨き方をしてきました。
従来の塗装ではいかに「熱」を出さない磨き方をするか?最短で傷を消す事!
シングルなどで熱を掛ける磨き=加圧が強い・研磨時間が長い
この磨き方では、磨いた直後は艶も出て綺麗に見えます・・・しかし・・・
塗装が炭素化現象?!みたいな変性をおこして直ぐに塗装が痛みます。
本来コーティングの役目とはこの現象をパッキングするサランラップなのです。
錆と言う物質はそれ以上錆が変化する事はありません。
海水に沈んだ沈没船を見ても、錆が最大限になるとそれ以上は変性はありません。
物理学上の解釈では、生きているから死ぬのではなくて・・・
死のカテゴリに生きるカテゴリが入っている・・・難しいね・・・
壊れるや死ぬという以上のものは無いと言うことです。
なので、「形あるものいつかは壊れる・死ぬ」からこそ「生きる・活かす」事が
難しい存在であり、「美」は更に相対性の理論だという事でしょう。
物質はどこまで壊れるのか?存在するのか?
今回のノーベル賞受賞をされた物理学者3名の研究の答えでしょう。
6次元の世界まで壊れる・・・わからん・・・
今回は一般的な事では傷が入らない塗装でした。
セリウムで実験してもウレタンだとスクラッチにも満たない・・・
セリウムは本来ガラスを研磨する研磨剤です。
こんなものを黒系の塗装に使ったら・・・(((( ;゚д゚)))アワワワワ
でも目に見えて傷が入りにくいのです・・・。
この事からも将来・・・磨き屋は必要なくなると感じました。
私は2000年からBMWの塗装がこのように変化すると予想していました。
いまの工法は2003年のSEMAショーで出張施工した時から研究を始め
そして最近になり最高峰のステージⅢまで到達しました。
これからの塗装は全て2006年京都議定書で水性塗料へ移行していきます。
そのデメリットをフッ素樹脂で補ってくる事は決定です。
私がフッ素系ガラス樹脂コーティングを釜元の担当者に指示していたのは
同性質物性を充填させる維持方法が今後のコーティングになると言うところ。
しかし・・・
大きな問題が立ちはだかりました・・・。
耐溶剤・耐酸性に強く、光の屈折も正す事での艶光沢すべてこれ以上の物はありません。
ですが・・・有機フッ素樹脂は劣化します・・・劣化した時の自然ダメージが大きい事・・・
塗装のフッ素以上のフッ素では塗装が劣化するという事です。
コレを見分けるのが至難の業となります。
そうなっていくと、塗装より弱いフッ素(CPC系)が有効になります。
そして最大の問題が・・・原色の退色劣化が早まる危険が見えてきました。
従来の塗装よりは金属顔料の研究も進み比較的良くなっていますが・・・
コーティングをする事で塗装を壊す次代へ逆転するという事です。
こうなればもはや・・・我々の業界の主旨に反し存続が危ぶまれます。
闇雲に塗装を削ってきた連中は、塗装を壊す集団へ変わります。
そして偏芯で消えない傷をシングル最終で仕上げることになるでしょう。。
今までは非回転型のクロス研磨などが有効だと言われてきました・・・
しかし今後はそれが一番塗装には危険なものに変わるでしょう。
縦へ強い塗装に非回転式のポリッシャーで真上から圧を加えれば・・・
塗装が一体どうなるか?メタリックがどうなるでしょう
PCSさんでも同じくその危険性を示唆されていました・・・。
ドンテックさんのプロ加盟店の施工を見させて頂きましたが・・・
あの加圧の掛け方ではハイブリットクリアーが壊れるでしょう・・・
塗装が剥がれる問題ではなく・・・クリアーがどうなるか・・・
アクリル現象が間違いなく起きるでしょうね・・・
と言うか・・・既に実験検証で起きています。
この業界の行く末は・・・
クレームが増し下手な業者は撤退していく・・・
業界そのものが規制が入る・・・
そのものが無くなる・・・
もうコーティングで謳って行くのは無理だと言う事でしょう。。
ADJは、すでにお客様へはコーティングとは言っていません。
あくまで「下地の復元と強化」ですと・・・
これからの塗装は・・・磨けば磨くほど・・・
デポジット被害が深刻になるんですね・・・