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流派によってみなちがう四柱推命
中国系占術を学んだ人は、先生によって本によって内容がみなちがうと異口同音に言う。たとえば四柱推命を例にとるならば、思いつくままに書くとこんな点がちがう。

1 蔵干の取り方
2 身旺身弱の判別
3 変通星のとりかた
4 十二運の採用の有無
5 神殺の採用の有無
6 用神の取り方
7 命式では取らなくても大運の計算には使用する
8 三柱でもみていくかいかないか
9 五行の強弱を計量化するかしないか
10 取り上げる格局とその評価
11 納音の取り上げ方

等々細かくあげていくときりがない。流派も泰山流、武田考玄流、台湾式、透派等々いろいろある。そもそも四柱推命、淵海子平、先天八字等々名称からして違う。これは中国式占術は文献が公開されていない所に原因があるのだろう。元々一子相伝が原則である。そもそも一元的に作り上げられたわけでもなさそうだ。そのために本家、元祖、家元を自称する「お山の大将」が方々にいてお互いに論争し何が本当なのかわからない。そんな理由で、中国占術から離れていく人はけっこう多い。中国系占術に関しては、他の流派やちがう考え方ががあることは百も承知の上で、あえて自分の信念として、特定の流派、例えば「透派」なら透派に徹するしかないと思う。(話は変るが透派は混沌とした中国系占術の中では理路整然とした体系をもっているので、個人的には好感がもてる)四柱推命でも紫微斗数でも一般的な性格、適性、健康等はある程度当たるが、大運、大限等の運気の判断になると当たらないという中国占術の学習者は多い。占いそのものに限界があるのか研究している人が勉強不足なのかは知らない。しかし、中には当たる人もいる。そこでよく当たる秘伝・秘儀があるかもしれないという方向に走ったりする傾向がある。

推命
四柱推命の命式

西洋占星術やインド占星術でももちろん流派の違いはあるが、文献が公開されているので入口の段階から論争になることはない。全体の体系の中のある一つの技法を採用するかしないか、その解釈をどうとるか、どんな方法論があるか、そんな見解の違いは確かにある。しかし、それは出口の違いであって入口から論争になることはない。そんなことをやっていたら肝心の占術の中身の学習が進まない。そういう研究は学者に任せておいた方が賢明だと思う。占い師が下手に文化史、占い史などかじっても、せいぜい独断と偏見に満ちた四流の文献考証学者もどきになるのが関の山だ。私はそんな愚に陥りたくない。
| 中国系占術 | 20:32 | comments(0) | trackbacks(0) | top↑ |
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