■ロザリオの年、おめでとうございます。

教皇使徒書簡「ロザリウム・ヴィルジニス・マリエ」が発布される。
(2002年10月16日ヴァティカンで)
 教皇様は、2002年10月から2003年10月までを「ロザリオ年」と制定されました。これはロザリオによって救霊と世界に平和をもたらすために、教皇様がカトリック信徒の協力を期待するものです。教書の中で今まで教会内で、ロザリオ軽視の気風があったことを反省され、「誰でも体験すべき祈り・・・」と呼ぱれています。また、ロザリオは2001年9月11日のニューヨークの出来事以来、カトリック信徒が世界に貢献できる数少ないものであることを強調されました。わたしたちはこれを司祭のマリア運動にとっての喜ばしいメッセージとして受け取ります。汚れなき御心に協力する最大の手段として、奉献とロザリオは2大柱でした。将来に渡って、汚れなき御心は天の至聖三位 一体のご意向を受けて世界の決定的な局面に大きく働かれると思います。そのためにもロザリオで聖母に協力することが必要です.聖母だけでも御成になることはできるでしょうが、至聖三位 一体はわたしたちを聖母の協力者として期待されました。救いは根本的にキリストによって成就しました。しかしそれを世界に行き渡らせるためには、悪魔の勢力と戦いつつ広めていかなければなりません。聖母と第2の子供、人類と協力してキリストの救世の業を推し進めることが神の御心です。
 司祭のマリア運動の会員は、汚れなき御心の力強い働きに大きな信頼を寄せています。わたしたちの全ての業は聖母の汚れなき御心に捧げられてこそ、初めて大きな効果 を発揮するのです。自分の聖母信心‥うんぬんではなく、聖母と一体になって、聖母のご使命に協力することです。わたしたちが束になってかかってもかなわない力が聖母におありになるのです。将来のためにそれを貯めておられます。
 悪魔に対して、「ロザリオは世界最強の武器」といわれる教皇様は、毎日どれだけロザリオをされているでしょうか。毎日お忙しい日程をこなされながら、7時間も祈られていると聞きます。そうなれば、その大部分はロザリオかも…とわたしは推論しています。
 このたぴロザリオは古臭い祈りと一般に思われてきたにもかかわらず、こうして光の玄義を加えられ、世界最先端のお祈りにしてくださいました。教皇様の賢慮に感謝するのみです。教皇様と共に祈り、教皇様のためにも祈りましょう。
 もう、司祭のマリア運動のチェナクルムでは「光の玄義」をやり始めています。東京、名古屋、大阪、宝塚・・・。この輪をずっと推し進めていきましょう。一粒づつの黙想を試作してみました。使ってみてください。イエス様の地上でのお働きが手に取るように分かると思います。マリア様と共に、マリア様の目でイエス様を見てください。ご自分の目で見るよりははるかに洗練されたイエス様が見えるでしょう。

ロザリオの年、おめでとうございます。
(2002年10月 日本本部 内山恵介神父 )


■光の玄義
 ロザリオの黙想的祈り2
(この「光の玄義」は司祭のマリア運動日本本部が作成した暫定版です。)



ロザリオの黙想的祈り 2、光の玄義
第1玄義  主の洗礼を黙想し聖母マリアの御取次により、罪に死に光に歩む恵みを乞い願わん。
1)洗礼者ヨハネの宣教、「主の道をまっすぐにせよ。」
2)多くのユダヤ人、洗礼者ヨハネの下に来る。
3)多くの弟子がヨハネの下にとどまる。
4)イエス、洗礼者ヨハネの前に立たれる。
5)ヨハネ感嘆の声をあげる。「見よ、神の子。世の罪を取り除く神の子羊」
6)イエス、「良いことはわたしにもさせてください。」
7)イエス洗礼を受ける。聖霊が鳩の形でイエスの上に下る。
8)天から父の声、「これは私の愛する子。これに聞け。」
9)わたしたちも洗礼の恵みを生ききる恵みを願う。

第2玄義  カナの婚礼で主が水をぶどう酒に変えられたことを黙想し、聖母の御取次により、その祝福を乞い願わん。
1)主と聖母、親戚の婚礼に招かれる。
2)聖母は祝宴の用意に立ち働かれる。
3)宴席にブドウ酒が見りなくなる。
4)聖母マリア、イエスに助けを願う。「ブドウ酒が足りなくなりました」
5)イエス答える。「婦人よ、それが私とどんなかかわりがありますか」「わたしのときは、まだ来ていません。」
6)イエス、聖母マリアの愛徳の願いを御心にて聞かれる。
7)イエス人々に言われる。「水がめた水を入れなさい」
8)最良のブドウ酒になった水。人々の喜び。
9)聖母の恩恵の仲介に感謝。

第3玄義 主が神の国を宣べ伝え、紳の業をされたことを黙想し、聖母の御取次により、使徒職の恵みを乞い願わん。
1)12使徒の選び。
2)5000人のパンの奇跡。
3)ユダヤ人たちの不信仰。
4)神の子であることを証しされる。「アブラハムの生まれる前からわたしはある。」
5)生まれつきの盲人を癒す。
6)病人を癒し、悪魔を追い払う。
7)死人をよみがえらせる。
8)ファリサイ派の人々の疑い。
9)ラザロを復活させる。

第4玄義 主がタボル山で変容されたことを黙想し、聖母の御取次により、主の使命に協力する恵みを乞い願わん。
1)弟子たちに「人々は自分を誰だといっているか。」とお尋ねになる。
2)「洗礼者ヨハネだとも言われています。」
3)「エレミアだとも言われています。」「預言者の一人とも言われています。」
4)「それではあなたがたはわたしを誰だというのか。」
5)シモン・ペトロが「あなたこそ生ける紳の子キリストです。」と答える。
6)「わたしはあなたに天国の鍵を授ける。」
7)イエスは、ペテロ、ヤコブ、ヨハネと共にタボル山に登る。
8)主イエスの顔は太陽のようになり、服は光のように変貌される。
9)ご自分の御受難の予言とわたしたちに十字架を背負い従う忠実さを願われる。

第5玄義 最後の晩餐を黙想し、聖母の御取次により、御聖体の恵みを生きる恵みを乞い願わん。 1)エルサレム入場、ホザンナ。
2)イエス、宮潔めを行なわれる。
3)神殿の崩壊を予告。
4)ベタニアで香油を注がれる。
5)ニコデモの家で、最後の晩餐を行なう。
6)御聖体と御ミサの制定と、聖体に生きる恵みを宣布。
7)ご自身と人類が一体となることを祈られる。
8)罪の赦しを宣言。
9)聖母と別れて、ゲッセマネの園に向かう。

(内山恵介神父)
 

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