■ロザリオの祈り方

ロザリオの祈りは救世主と聖マリアの主な喜び、苦しみ、栄えの玄義を黙想しながら天使祝詞百五十回を唱える祈りである。天使祝詞十回が一連で、五連が一環となり三環で終る。 一連毎に一玄義を黙想するからロザリオの十五玄義といわれる。
一日に一環を唱える場合には、喜びの玄義を月曜木曜の日に、苦しみの玄義を火曜金曜の日に、栄えの玄義を水曜土曜日曜の日に黙想する。
一般に各連の唱え方は黙想する玄義を始めに唱え、大珠では主祷文、小珠では天使祝詞各一回宛を唱え、終りに栄唱を唱える。

※2002年10月に加わった光の玄義の関連情報はこちら



■司祭のマリア運動のチェナクルム(集り)でのロザリオの祈りは、まず聖母に祈りの意向を申し上げ、また、特に教皇様の為に祈ります。栄唱の後には「ファティマの牧童の祈り」を唱え、喜びの玄義、苦しみの玄義、栄えの玄義の中で随時「大天使聖ミカエルに向かう祈り」を唱えます。



◇使徒信経
われは、天地の創造主、全能の父なる天主を信じ、またその御独り子、われらの主イエズス・キリスト、すなわち聖霊によりて宿り、童貞マリアより生まれ、ポンシオ・ピラトの管下にて苦しみを受け、十字架に付けられ、死して葬られ、古聖所に降りて三日目に死者のうちよりよみがえり、天に昇りて全能の父なる天主の右に坐し、かしこより生ける人と死せる人とを裁かんために来り給う主を信じ奉る。われは聖霊、聖なる公教会、諸聖人の通 功、罪の赦し、肉親のよみがえり、終わりなき命を信じ奉る。アーメン。
<口語の祈り>
天地の創造主、全能の神である父を信じます。父のひとり子、 わたしたちの主イエス・キリストを信じます。主は聖霊によって 人となり、おとめマリアから生まれ、ポンティオ・ピラトのもとで 苦しみを受け、十字架につけられて死に、葬られ、死者のもとに 下り、三日目に復活し、天に上って、全能の神である父の右の座に着き、生者と死者を裁くために来られます。聖霊を信じ、聖なる普遍の教会、聖徒の交わり、罪のゆるし、体の復活、永遠のいのちを信じます。アーメン。

◇主祷文(主の祈り)
天にましますわれらの父よ、願わくは御名の尊まれんことを、御国の来たらんことを、御旨の天に行わるる如く地にも行われんことを。われらの日用の糧を、今日われらに与え給え。われらが人に赦す如く、われらの罪を赦し給え。われらを試みに引き給わざれ、われらを悪より救い給え。アーメン。
<口語の祈り>
天におられるわたしたちの父よ、み名が聖とされますように。 み国が来ますように。 みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。 わたしたちの日ごとの糧を今日もお与えください。 わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。 わたしたちを誘惑におちいらせず、悪からお救いください。アーメン。

◇天使祝詞(聖マリアへの祈り)
めでたし、聖寵充ち満てるマリア、主御身と共にまします。御身は女のうちにて祝せられ、御胎内の御子イユズスも祝せられ給う。天主の御母聖マリア、罪人なるわれらのために、今も臨終の時も祈り給え。アーメン。
<口語の祈り>
恵みあふれる聖マリア、主はあなたとともにおられます。 主はあなたを選び、祝福し、あなたの子イエスも祝福されました。 神の母聖マリア、罪深い私達のために、今も、死を迎える時も 祈って下さい。アーメン。

◇栄唱
願わくは、聖父と聖子と聖霊とに栄えあらんことを。始めにありし如く、今もいつも世々にいたるまで。アーメン。
<口語の祈り>
栄光は父と子と聖霊に、はじめのように今もいつも世々に。アーメン。

◇ファティマの牧童の祈り
あゝイエズスよ、我らの罪を赦し給え。我らを地獄の火より護り給え。又すべての霊魂、ことに主の御憐れみをもっとも必要とする霊魂を天国へ導き給え。
<口語の祈り>
主イエズス・キリスト、わたしたちの罪をゆるしてください。 わたしたちを滅びから救い、すべての人々、 ことにおんあわれみをもっとも必要としている人々を天国に導いてください。 アーメン

◇大天使聖ミカエルに向かう祈り(随時)
大天使聖ミカエル、戦いにおいて我らを護り悪魔の凶悪なる謀計に勝たしめ給え。天主のかれに命を下し給わんことを伏して願い奉る。 あゝ天軍の総帥、霊魂をそこなわんとてこの世を徘徊するサタン及びその他の悪魔を、天主の御力によりて地獄に閉じ込め給え。アーメン。



ロザリオの十五玄義  (光の玄義の関連情報はこちら
■<喜びの玄義>
・第一玄義:この一連を献げて、聖母が御告げを受け給いたるを黙想し、その御取次ぎによりてけんそんの徳をこいねがわん。
・第二玄義:この一連を献げて、聖母がエリザベトを訪問し給いたるを黙想し、その御取次ぎによりて人を愛する徳をこいねがわん。
・第三玄義:この一連を献げて、主の降誕し給いたるを黙想し、聖母の御取次ぎによりて清貧の徳をこいねがわん。
・第四玄義:この一連を献げて、聖母が潔めの式にあずかり、主を聖殿に献げ給いたるを黙想し、その御取次ぎによりておきてを守る徳をこいねがわん。
・第五玄義:この一連を献げて、聖母が主を聖殿に見出し給いたるを黙想し、その御取次ぎによりて主を愛する徳をこいねがわん。
■<苦しみの玄義>
・第一玄義:この一連を献げて、主がゲッセマニの園にて死するばかり憂い給いたるを黙想し、聖母の御取次ぎによりて罪を痛悔する恵みをこいねがわん。
・第二玄義:この一連を献げて、主がむち打たれ給いたるを黙想し、聖母の御取次ぎによりて罪を償う恵みをこいねがわん。
・第三玄義:この一連を献げて、主がいばらの冠をかむらせられ給いたるを黙想し、聖母の御取次ぎによりて侮辱を恐れざる恵みをこいねがわん。
・第四玄義:この一連を献げて、主が十字架を担い給いたるを黙想し、聖母の御取次ぎによりて苦難を甘んじ受くる恵みをこいねがわん。
・第五玄義:この一連を献げて、主が十字架にくぎ付けにせられて死し給いたるを黙想し、聖母の御取次ぎによりて救霊の恵みをこいねがわん。
■<栄えの玄義>
・第一玄義:この一連を献げて、主の復活し給いたるを黙想し、聖母の御取次ぎによりて信仰の徳をこいねがわん。
・第二玄義:この一連を献げて、主の昇天し給いたるを黙想し、聖母の御取次ぎによりて天国の福楽を深く望む心をこいねがわん。
・第三玄義:この一連を献げて、聖霊の降臨し給いたるを黙想し、聖母の御取次ぎによりて聖霊の賜物をこいねがわん。
・第四玄義:この一連を献げて、聖母の被昇天を黙想し、その御取次ぎによりて善き終りを遂ぐる恵みをこいねがわん。
・第五玄義:この一連を献げて、聖母が天使と人類との元后に立てられ給いしを黙想し、その御取次ぎによりて永福の冠をこいねがわん。
(教会認可)

 
 
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