不法滞在で14日が国外退去期限だったフィリピン人で蕨市の市立中学1年、カルデロン・ノリコさん(13)と両親に対し、東京入国管理局は2月13日まで仮放免の再延長を認めた。家族3人で帰国するか、未成年者であるノリコさんを置いて両親だけ帰国するかを決めるよう両親に求めたという。
ノリコさんの両親は、日本語しか話せないノリコさんが日本に残れるよう、在留特別許可を求めている。父アランさん(36)は「娘だけ置いて帰ることは考えられない。元々許可をもらうのは難しいと分かっているが、思いを伝え続けたい」と話した。
一家は在留特別許可を求める署名集めを駅前などでしており、14日までに1万6189人分を法務省に提出した。今後も署名集めを続ける。【稲田佳代】
毎日新聞 2009年1月15日 地方版