【道スポ】佑ちゃん獲りに参戦 2010年ドラフトの目玉(01/13 09:15)
日本ハムが2010年のドラフトでハンカチ王子獲りを目指すことが12日、明らかになった。千葉・鎌ケ谷で行われたスカウト会議で、山田正雄GM(64)が早大・斎藤佑樹投手(20)の指名を明言。すでに1位での指名方針を打ち出しているヤクルトに対して、宣戦布告した。
新年早々、山田GMの口から強烈な宣戦布告が飛び出した。「ヤクルトには負けたくない。渡さんよ」。ハンカチ王子争奪戦への参戦を表明すると同時に、一昨年まで日本ハムでGMを務めた高田繁監督(63)率いるヤクルトに強烈なけん制球を投げつけた。
人気と実力を兼ね備えたスター候補生である斎藤は、来年のドラフトの目玉だ。すでにヤクルトが1位で指名する方針を固めているが、日本ハムも黙っていなかった。「高校から見ているが、順調に来ている。このままいけば、十分戦力としてやっていける。ぜひ欲しい選手」と山田GMは熱烈ラブコールを送った。
豊作と言われる“ハンカチ世代”の中でも、斎藤は別格扱いだ。大学入学後も、山田GM自らが直接視察を繰り返している。さらに、昨年から早大OBの大渕アマスカウトチーフディレクターを担当につけ、密着マークさせている。
来年のドラフトとはいえ、決して気の早い話ではない。今や球界を代表するエースに成長したダルビッシュの場合も、球団幹部がドラフトの1年以上前から1位での指名を明言。徹底的なマークの末、単独指名に成功した。
2年越しとなる佑ちゃんシフトは、着々とできつつある。早大の初練習となった7日には早速、大渕ディレクターがあいさつに出向いた。「ゲームをつくる能力と試合の中での調整能力が素晴らしい。いい距離感を保ちながら、見ていきたい」。3月の沖縄キャンプの視察も検討しており、節目節目で足を運ぶ。
神宮を本拠地とするヤクルトに負けてはいられない。日本ハムがハンカチ王子争奪戦に殴り込む。