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調書漏えい:草薙さん「情報源は被告医師」 奈良地裁公判

供述調書漏えい事件の公判で、裁判所に入るフリージャーナリストの草薙厚子さん=奈良地裁で2009年1月14日午前10時28分、大西岳彦撮影
供述調書漏えい事件の公判で、裁判所に入るフリージャーナリストの草薙厚子さん=奈良地裁で2009年1月14日午前10時28分、大西岳彦撮影

 奈良県田原本町の母子3人放火殺人事件を巡る供述調書漏えい事件で、秘密漏示罪に問われた精神科医、崎浜盛三被告(51)の第5回公判が14日、奈良地裁(石川恭司裁判長)で開かれた。殺人などの非行事実で中等少年院送致となった長男(18)の供述調書を引用した単行本「僕はパパを殺すことに決めた」(講談社)の著者、草薙厚子さんの証人尋問があり、検察側の質問に対し草薙さんは「情報源を明らかにすることが崎浜先生の利益になると思う」として、供述調書などを見せたのが崎浜被告だったと初めて明らかにした。

 草薙さんは検察側から調書の入手先を聞かれ「今まで情報源を秘匿してきたが、証言台に立つことになり、秘匿し続けることについて悩んだ。これからは明らかにします。情報源は崎浜先生です」と認めた。情報源を明らかにした理由については「崎浜先生が資料を見せてくれた正当性を話したいと思い、明らかにした」と述べた。【上野宏人】

毎日新聞 2009年1月14日 12時18分(最終更新 1月14日 13時17分)

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