2009年01月13日
昨日は苛立ちがピークでした・・・

結果です・・・


このブログに不適切な報道前に書かせてもらったことで

証拠として今後の事故検証に有効になりそうです。

道新や朝日新聞・・・警察機関が司法解剖までしてくれました。

私の証言と一致すれば、救急隊を責められます。

今まで、救急隊の現場ミスは公にされることはありませんでした。

医者とは違い、裁判で証拠立件する事が極めて困難でした。


阪神大震災の時も・・・救えた命をミスでだめにしています。

私が公務員と言う組織を毛嫌いするようになった原因の一つです。

「ボランティア精神」の延長でプロ意識を掲げている救命士は新人だけです。

怖いもので、医者の世界も「慣れ」が生じてくると「命」というものにたいして

鈍感になっていくものです・・・

私達の仕事も同じで、プロ化してくると初心の時に気がついていた事が鈍感になります。

これがクレームとして繋がる原因なのですが、どの世界でもあることです。


なので古い職人達ほど「初心忘れるべからず」と口うるさく言います。


私達の仕事は、人命に直接関わる仕事ではありません。

誰でも教育も受けずに明日からプロだと言っても誰も責めません。


資格や国家試験があっても個々の能力がこれだけ左右するのが人間です。

資格の要らない仕事であれば、その差はもっと大きくなるでしょう。

三菱FUSOの車輪が外れ幼い家族の命が過去に奪われました・・・


「前例が無いから大丈夫」


今回の事は、水害事故の一つとして終わらせません。


私が憤りを抑えられないのは、運営会社の準備と対応に対してです。


「過去に前例が無かったもので・・・準備していませんでした。」


もし、救急セットが配置されていれば助けられた確立は高かったと思います。


普通の温泉や銭湯ならまだわかる・・・大きなプール施設と併設のレジャー施設

水難が起こる可能性が十分あるから、監視員を常駐させているのではないのか?

監視員が居て、救急機材が全く無いとはどういうことか?

監視員が応急処置できないとはどう言う事か?


施設は、市の外れにある場所・・・ホテルもまして併設する。

救急車が来るまで普通より時間が掛かる場所・・・誰でもわかる。


ケチで有名な、スキー場など公共リゾート施設でもそのくらいは基本で準備する。


水を扱う施設で事故が発生したら、100%の確立で嘔吐する事は皆さんだって想像つく

最近の子供は、心肺機能が弱く喘息などが極めて多くなっている。

男の子は特に幼児の時は、喘息などの発症が割合的に多い・・・


心停止から10分以上経過している状態で、手による処置には限界がある。

5分後とに生存率が平均20%下がる・・・


こう言った事を、私は民間のスキー施設で言ってきた・・・

でも現場を知らない素人の会社上層の言う事は・・・・想像つくでしょう・・・


私は過去にスキー場パトロールでこうして会社側と言い合いしてきました。

そのたびに言われる事は・・・


「阿部さんは、危険意識が過剰すぎる」


で・・・受傷者数は全国スキー場ワースト1、救急隊出動回数市内ナンバーワン!


この報告書は、行政やスキー連盟に提出しなくてはいけない事なのに・・・


報告書の改ざんしています!!

スキースクールの子供達が負傷して運ばれてきているのに、社員は何て言うと思います?

「大丈夫だから!過剰な処置しなくていいから!」


お前は専門家か?


で・・・強引に病院行かせたら・・・剥離骨折してますねぇ〜


こんな事が日常茶飯事なのです。

目で見える範囲の安全で物事を進めるとこうなります・・・。

みなさんの、子供をこう言った危機管理の乏しい施設に通わせられますか?


これが実際の現場です。


公務員も同じです・・・来たときの状態で「手遅れだ」と言う空気があらわでした。

言葉にしなくとも、専門家であれば察知がつきます。

仕事上やるだけやらないと・・・経験直感に頼り・・・だから判断が鈍るのです。


直感と感覚を優先して語る、プロほど危険を犯しやすい

と私は先記事で断言しました。


警察の話では、救急隊は「到着時に既に心肺の停止を確認して脈は無かった」

と言ってるそうです・・・周りが素人だと思ってよう言いましたね・・・

AEDが何故動かない?おかしいだろ?

私達現役看護師と2名は、相互にかすかな心音聞いています・・・頚動脈も反応あったし・・・

体温の低下も少なかった・・・


まさしく起きるマイナス条件が重なって起きた事故です。


私は、義樹くんの死をただの事故で終わらせません。

本当にすべき最善を尽くして手遅れの状態なら誰も責められません・・・

起きるべくして起きた事故なので、私は絶対に怒りは収まりません。


こう言った会社や治安公務員の組織に両方に関わっていた立場なので許しません。

組織を知らない人間が外野から球打ち込んでるのとは違います・・・。

傷や怪我はいずれ治る・・・死んでしまったら元には戻りません。


北海道の全レジャー施設経営者にむけて改善勧告を含めて徹底的に表沙汰にします。

経営が厳しくなり、余裕が無くなると一番無視される安全対策の経費・・・

これはどこの現場でも同じでしょう。


出方次第では、旧テルメ(経営破たんと拓銀破綻でガトーキングダムが再生)みたい

にこの経済情勢利用して追い込んでやります。

それぐらい危機感を持たせないと、日本レジャー企業は変わりません。

それだけ人一人の命は重大です。



冬季はスキー場などの団体観光が大きな売り上げのレジャー施設・・・

事故が多く年々減っていく「スキー修学旅行」の団体・・・

売り上げの半分を賄って来た事で大打撃を受けています。



地方経済の不況の原因は、金融市場だけではなくここの経営管理にも問題がある。

商売は連鎖反応・・・金は天下の回り物


その言葉の本当の意味が解るなら、業界の発展こそが自分の利益です。

その為に大きな業界団体は組合や連合を作っているのです。


全く関係の無い今回の事故を通して・・・

この業界の単独性を連携させる組織の確立が生き残りだと思いました。


本当の優れた上級プロとは・・・危険意識が普通のプロより高い人間です。


人命救助に対価なんて関係ない・・・そう思わなければ助けられない・・・


私達の仕事も、「学的・作業技術」を有する業界はすべて・・・

対価利益を取らない「アマチュア」感覚の方がレベルが上だと思います。

「プロ」と言いたがる奴ほど下手なのはそのせいではないですか?


近く、お通夜には行きたいと思います・・・
Posted at 2009/01/13 20:04:29 | コメント(0)

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