ケルベロス ・・・その7 Rちゃんがだいちゃんから離れようと思った決定的な経緯
テーマ:AGEMAN伝説それはだいちゃんがトップ内定を取ったときのことでした
ある日 だいちゃんはRちゃんがバイトをしている近くの新宿中央公園に居ました
そこでだいちゃんがRちゃんに 「俺偉い人になるよ 」と言いました
その言葉を 聴いて Rちゃんは いつものようにだいちゃんを応援しました
「だいちゃん 凄い凄い凄い きっと偉い人になるよ トップ内定が取れたのも 運が良いしね 運に感謝だね 運が良い運が良い運が良い だから大丈夫だよ \(^o^)/ 」
運が良い・・・・・ この言葉を耳にした瞬間 だいちゃんは急に不機嫌になりました
「Rちゃん・・・・・ 俺は一生懸命勉強したんだよね 友人たちと 面接の特訓もしたり
筆記も頑張って勉強した 俺は努力したんだよ 」
トップ内定を取ったのは運ではない 自分の実力だ 努力の成果だ
それを言っているようでした (・・;) でも実はその言葉がRちゃんにとって一番 ショッキングでした・・・
Rちゃんは 普段からこう思っていました 何かを達成したときに 成功の理由について自分の努力を語る者は傲慢であると
努力は傲慢・・・・・
そう それはRちゃんが 生き別れになった実のお父さんが Rちゃんが大きくなった時に 夢枕に立って
言い渡した知恵であります
【ちなみに今のRちゃんのお父さんは お母さんが再婚した義理のお父さんであります】
昔々 夢の中でRちゃんに お父さんが現れて 夢の中で こう言い聞かせてくれました
「R 努力は傲慢です 私は努力したからこの結果が生まれたんだと 凄く強調してる人は
実はとても傲慢な人なのですよ いいですか R
成功の結果は 自分ひとりの力では決して出せません
それは有り得ないことなのです
それをやろうとした思いのきっかけは自分の意思であっても
結果を出す為には周り全てとの結びつき 様々な援助 めぐり合わせ そしてタイミング
支えてくれる宇宙の力 そういうものが作用して 生まれるのです
自分が努力したからこの結果が生まれたんだといってる人は
そういった周りとの結びつきによって得られたんだという事実に気がついていません 逆に周囲の力を否定しているのです
本人が明らかに為せたのは何かをやろうと思い立ったことでしょういや
何かをやろうと思い立った事も実は 周りの育った環境など 運が良いから思い立てたのかもしれませんよ 」
だからだいちゃんのその言葉が物凄くショックな言葉だったのです
・・・・・・・イマ ナンテ イッタノ・・・・・・・ ガンバッタ・・・・・オレハ ドリョクシタ・・・・・・・・・
その言葉には明らかに 傲慢さの影が見てとれたのです (・・;)
さらにその公園にはホームレスさんが いっぱいいました 普段寝ているホームレスさんも お日様で暖かくなっているせいか その日は日差しの当たる所で動いていました
それを見てRちゃんが ホームレスさんに お菓子をプレゼントしようと思っていました
運の良いRちゃんは 日頃から寄付することが日常的に好きでした
町で御腹すいてひもじそうにしてるホームレスのおじさんがいたりすると お菓子を買ってあげたり 自分のお財布の中からRちゃんにとって命の次に何より大事な お金の一部 千円をだしてあげていたりしました
でもだいちゃんはその行動に噛み付きだしたのです
「Rちゃんは優しいね でも辞めなよ 日本には生活保護があるんだし それに彼等は 怠け者なんだよ 努力しないからホームレスになったんだよ 」 と
Rちゃんは その瞬間 だいちゃんに嫌気が差しました
ヤメナ・・・・・カレラ ハ ナマケモノ ナノダ・・・・・ホッテオキナ・・・・・ コノヒト カシンシテル・・・・・ウチョウテン・・・・・・・スベテ ウン ノ オカゲナノニ・・・・・
Rちゃんの脳の中で様々な言葉がぐるぐると回り始めました
だいちゃんの言葉には努力あっての自分があると言う自負がまた明確に現れていたからです そして弱者に対する蔑みも垣間見えていました
私の知る限り あげまん女性の多くは男性がちょっと浮気したりした位では離れることはしません
だけれども人から恨みを買うようなことをしたり 心が驕りの鎧で包まれだすと
途端に理由を意識しないまま 相手に冷めだす事が多いです
本物の成功を続ける人の基本は 何もない時期から自信満々です
逆に成功すると 自省するようになります
Rちゃんはそれを知っていましたし だからRちゃんはきっぱりこう言いました
「 私成功者の自伝とか読んでいるんだ 努力を強調する人ほど実は失敗するんだって
成功者ほど 感謝の気持ちを大切にしていて 運を大事にするんだよ
それに 本物の成功者ほど 社会的な弱者を 助けたり慈善活動するようになるんだよ
トップ内定を取った位でそこまで浮かれている人は居ないよ 目標が小さすぎるし トップ内定を取る人は毎年必ずいるし 同じ会社の先輩にだって何十人も居るじゃない
とりあえず 生涯賃金くらい 貯めてから大きな口を叩きなよ 」と言いました
ちなみにRちゃんにとっての生涯賃金とは そういった成功者たちの稼ぐ生涯賃金の事で
少なくとも何十億円以上をイメージしていました
でもだいちゃんの頭の中では サラリーマンの生涯賃金【3億円位】がイメージされたようでした
そのちょっと前も泣きすがる女の子の「ダイちゃんのバカぁ~~~~」という言葉を聞いてから 女の子がかわいそう それにその女の子の恨みの念が怖い と感じていたさなかのことだったのもあって
Rちゃんはだいちゃんへ関心が一切無くなりました
「ダイ君 今までありがとうございました 感謝しています 私達別れましょう 別れてください」
これがRちゃんのだいちゃんへの決別の言葉でした
能天気でいつもちゃらんぽらんな Rちゃんでしたが 「運」と「夢」に関してだけは譲れない信念があったのです
もともと Rちゃんと出会ったときのだいちゃんは 貧乏学生でした
執念以外何もなく いつもボロボロの服を着ていて 学費を稼ぐ為にバイトをしていて
付き合っているときは一時期ホームレス寸前にまでなりかけました
でもそういった状態の時でも Rちゃんはだいちゃんを見限ることはしませんでした
その後 だいちゃんががクイズ大会で優勝してNYのチケットを手に入れたり
賃料無料で綺麗な部屋を手に入れ 就職難の最中 複数の一流企業でトップ内定まで採ってきて トントン拍子に登っていくさなか ほかの女の子からちやほやされだしました
そうした女性が だいちゃんを褒めそやすからでしょうか?
いつの間にか 調子に乗ってきた彼の有様を見て Rちゃんは別れを告げたのです
あげまんの女性ほど 男の人がそうした成功の状態で過信している時ほど去ることが多いのです
逆に さげまんの女性ほど逆にそういった成功の絶頂に居るときの男に寄っていって
男の人の過信をより傲慢なレベルにまで高めるのです
心の中でRちゃんはもうだいちゃんに壁を作っていました
別れの言葉も敬語口調でしたし だいちゃんは Rちゃんがどうせいつものような癇癪を起こしたのだろう位に 感じて
その時はすんなり帰れました
しかしRちゃんが電話に出なくなり だいちゃんが会いに行っても完全無視をして その意思が固いのを知ると
だいちゃんは 付き合った時以上の恐ろしき執念を見せ始めてきました 続く
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