January 13, 2009
平平凡凡��
ベビーカー…実際我々が使う単語はストローラーなんだが、
20年以上日本を離れて住んでいると、どの言葉が適切なのか
わからなくなる。
私にとって標準な日本語の単語は「乳母車」なのだが、
「乳母車」っていま使わないと若い人に指摘された。
なにはともあれ話を戻す。
搭乗券をスキャンして「赤信号」が出たら理由をつきとめるのも
「プル」担当の役目。色んな理由がありえるが、事細かに書くことは
セキュリティー上よくないと思うのでここには書かないことにする。
荷物タグに関しても…とにかく荷物に関わることはすべて責任重大。
911以来、お客さんの荷物が搭載され、お客さんが乗らないといった場合、
飛行機は出発できない。たった1個の荷物でも駄目である。
例えば貴方が荷物を預けて、その荷物が飛行機に搭載され、
あなた自身は時間を忘れてレストランで食事でもしていたとする。
一定の時間までに搭乗しなければ「呼び出しアナウンス」をかける。
それでも現れなければ、荷物タグの番号やその荷物がどのコンテナに
搭載されているかをリサーチ。そしてそのコンテナは飛行機のどの部分に
積まれているかもリサーチして、スーパーバイザーに報告。
スーパーバイザーはランプのチーフに連絡して荷物を飛行機から降ろす。
降ろす荷物を入れたコンテナがドアのそばなら楽だが、
奥に入っている場合など20分ぐらい時間がかかる場合もある。
この作業が遅れた場合、飛行機は遅延となる。
オンタイムで飛ばしてナンボの仕事。時間との戦いである。
400人もの乗客の搭乗券をスキャンする場合、
特に2列3列で搭乗する場合、何人かのミススキャンはありえる。
出発30分前になり乗っていないお客さんが、ローカルチェックイン
とか乗り継ぎ便がとっくに入ってきているのに乗っていないお客さん
の場合、飛行機の中に探しにいく。もしそれでも乗っていなければ
荷物を降ろす作業にかかるからである。
ミススキャンがなければ、探しにいく時間が短縮できる。
乗るべき人が乗っていない場合、
出発30分前のゲートは修羅場なのである。
乗り継ぎ便がギリギリに入ってくる場合の緊張感も凄い。
例えばオーランドから27人のお客さんが来るところ、
本来1時間前に入ってくるところ30分遅れで来る場合など
オーランドからくるお客さんの荷物のタグ番号を
コンピューター処理して歯止めをかけなければならない。
この場合、搭乗が確認されたお客さんの荷物のみ
載せるという形になる。
悪天候になると、多くの飛行機が遅れてくる。
そうなってくると「歯止め作業」は大変。
3分前までオンタイムのはずだった飛行機が急に遅れたりもある。
天候ではなく飛行機の故障もありえる。
乗り継ぎのインバウンドフライトを常にモニターしながら
自分の担当する出発便をオンタイムに出す。
これが我々の仕事である。
とにかく時間との戦い。仕事に慣れていない人間や知識の足りない
人間は当然ながら仕事が遅い。そうなると他の人間がその人が
ミスをしないか監視することが大切だし、遅い人間の間に合わない
部分をカバーしたり、緊張感が倍増する。
数々の苦難と戦いながら飛行機がオンタイムに出た場合、
ゲームに勝利したような快感が訪れる。
業界全体がオンタイム率を争っている。
そしてマネジャーのクビもオンタイム率にかかっている。（続く）
20年以上日本を離れて住んでいると、どの言葉が適切なのか
わからなくなる。
私にとって標準な日本語の単語は「乳母車」なのだが、
「乳母車」っていま使わないと若い人に指摘された。
なにはともあれ話を戻す。
搭乗券をスキャンして「赤信号」が出たら理由をつきとめるのも
「プル」担当の役目。色んな理由がありえるが、事細かに書くことは
セキュリティー上よくないと思うのでここには書かないことにする。
荷物タグに関しても…とにかく荷物に関わることはすべて責任重大。
911以来、お客さんの荷物が搭載され、お客さんが乗らないといった場合、
飛行機は出発できない。たった1個の荷物でも駄目である。
例えば貴方が荷物を預けて、その荷物が飛行機に搭載され、
あなた自身は時間を忘れてレストランで食事でもしていたとする。
一定の時間までに搭乗しなければ「呼び出しアナウンス」をかける。
それでも現れなければ、荷物タグの番号やその荷物がどのコンテナに
搭載されているかをリサーチ。そしてそのコンテナは飛行機のどの部分に
積まれているかもリサーチして、スーパーバイザーに報告。
スーパーバイザーはランプのチーフに連絡して荷物を飛行機から降ろす。
降ろす荷物を入れたコンテナがドアのそばなら楽だが、
奥に入っている場合など20分ぐらい時間がかかる場合もある。
この作業が遅れた場合、飛行機は遅延となる。
オンタイムで飛ばしてナンボの仕事。時間との戦いである。
400人もの乗客の搭乗券をスキャンする場合、
特に2列3列で搭乗する場合、何人かのミススキャンはありえる。
出発30分前になり乗っていないお客さんが、ローカルチェックイン
とか乗り継ぎ便がとっくに入ってきているのに乗っていないお客さん
の場合、飛行機の中に探しにいく。もしそれでも乗っていなければ
荷物を降ろす作業にかかるからである。
ミススキャンがなければ、探しにいく時間が短縮できる。
乗るべき人が乗っていない場合、
出発30分前のゲートは修羅場なのである。
乗り継ぎ便がギリギリに入ってくる場合の緊張感も凄い。
例えばオーランドから27人のお客さんが来るところ、
本来1時間前に入ってくるところ30分遅れで来る場合など
オーランドからくるお客さんの荷物のタグ番号を
コンピューター処理して歯止めをかけなければならない。
この場合、搭乗が確認されたお客さんの荷物のみ
載せるという形になる。
悪天候になると、多くの飛行機が遅れてくる。
そうなってくると「歯止め作業」は大変。
3分前までオンタイムのはずだった飛行機が急に遅れたりもある。
天候ではなく飛行機の故障もありえる。
乗り継ぎのインバウンドフライトを常にモニターしながら
自分の担当する出発便をオンタイムに出す。
これが我々の仕事である。
とにかく時間との戦い。仕事に慣れていない人間や知識の足りない
人間は当然ながら仕事が遅い。そうなると他の人間がその人が
ミスをしないか監視することが大切だし、遅い人間の間に合わない
部分をカバーしたり、緊張感が倍増する。
数々の苦難と戦いながら飛行機がオンタイムに出た場合、
ゲームに勝利したような快感が訪れる。
業界全体がオンタイム率を争っている。
そしてマネジャーのクビもオンタイム率にかかっている。（続く）