識字クリップアート(literacy clip art)
識字クリップアートは、質の高い教材制作をサポートするためにACCUとユネスコが制作しました。コミュニティ開発においてよく取り上げられるテーマを8つに分けて、そのテーマに関連したイラストはCD-ROMと冊子の両方に収録されています。詳細と注文についてはこちらを御覧ください。
(http://www.accu.or.jp/litdbase/literacy/lpd/lp_palm.htm)

識字後(post-literacy)
読み書きと計算の基礎能力は身につけたが、まだ家庭、職場、日々の市民生活の場で自分の役割を十分果たすのに必要な識字能力を持つに到らない段階。

  識字後プログラム(post-literacy programme)
基礎的な読み書き、計算、問題解決能力を維持し伸ばすことを目的とし、各個人が社会の中で十分に自分の役割を果たすための総合的な基礎技術を教えるプログラム。APPEAL*の継続教育プログラムのひとつの構成要素ともなっている。ATLP−CE*第2巻が詳述。

識字者(literates)
日常生活に関する、短くて簡単な文章を読んだり書いたりできる15歳以上の成人。

識字プログラム(literacy programmes)
青少年および成人に、主に読み書きと計算能力を提供するための教育課程。

識字率(literacy rate)
総成人人口(15歳以上)に対する推定成人識字者数の割合を百分率で表したもの。

自主学習レベル(レベルIII)(self-learning level)
ATLP*カリキュラムの定める3つの識字能力段階のうちの最終レベル。中級レベルを修了し、自ら学習を継続する能力があり、本や資料を使って新しい知識を吸収する意欲のある成人の学習レベル。

就学前教育(pre-primary education)
初等教育前の教育で、「幼児教育(early childhood education)」という言葉を使うこともある。公立の幼児学校、幼稚園やその他の私的施設で行われる。

就学率(enrolment ratio)
純就学率(net)
一定の教育レベルにおいて、教育を受けるべき年齢の人口総数に対し、実際に教育を受けている(その年齢グループに属する)人の割合。
  総就学率(gross)
一定の教育レベルにおいて、教育を受けるべき年齢の総人口に対し、実際に教育を受けている(年齢にかかわらない)人の割合。

生涯学習(life-long learning)
成人としての社会的役割をもつ人々が、知識・態度・価値観・技術の変革を求めて行う、総合的かつ継続的な学習活動。

将来への適応プログラム(future oriented programmes)
APPEAL*の継続教育プログラムの5つの構成要素のひとつ。[ATLP-CE*第7巻が詳述]。基礎識字能力修得後の学習者に新しい技術や知識を与えて、社会やテクノロジーの変化に自分たちあるいは自分の属する組織や社会が対応できるようにする継続教育プログラム。

職業教育(vocational education)
仕事をしていく上で必要な職業技術、知識、姿勢についての教育。

女児就学比率(percentage share of girls' enrolment)
ある学年の総就学者数に占める女児の割合を百分率で示したもの。

女性のための識字学習センター(LRC: Literacy Resource Centre for Girls and Women)
ACCUが各国の代表的な識字教育機関と共同で設立する女性のための識字学習センター。相手国の機関がその運営にあたる。このセンターは、それぞれの国の識字機関や識字教育要員を技術的に支援し、国内・地域レベルでのネットワーク活動を推進している。
(http://www.accu.or.jp/shikiji/lrc/)

初等教育(primary education)
系統的学習の最初の段階の教育で、読み書き、計算からなる。小学校に行く年齢を超えている人々を対象とする識字教育も、学校システムの内外にかかわらず広い意味ではこれに含まれる。

初等教育の完全普及(UPE:universal primary education)
初等教育学齢にあるすべての子どもたちが就学すること。純就学率が100%になること。

新識字者(Neo-literates)
学校・学校外教育を受け、ある程度の読み書き能力があるが、文字に接する機会がないと非識字に戻るおそれのある成人。

人材開発(human resources development)
広い意味で経済活動上の知識・技術・能力を高めるための、人間への教育投資。開発経済学者や教育行政官により使われることば。

生活の質向上プログラム(quality of life improvement programmes)
APPEAL*の継続教育プログラムの5つの構成要素のひとつ。個人あるいはコミュニティーの一員として、生活の質を向上させるために必要な知識、態度、価値、技術を学習者やコミュニティーに提供することを目指すプログラム。ATLP-CE*第4巻が詳述。

正規の学校教育(formal education)
ある目的を持って組織された教育プログラムで、一定の期間、定期的なスケジュールで行われ、縦に構成される学年あるいは等級が時間を追って進んでいき、入学時の要件を満たした後、正式な入学手続きが必要である。主として5歳から25歳までを対象とし、既存の教育施設が使われ、前もって決められているカリキュラムに則って行われる。

成人教育(Adult Education)
教師あるいは団体が組織する課程およびその他の教育的活動で、義務教育年齢を過ぎたひとびとを対象とするもの。高校卒業資格やその他の学位を取得するために長時間就学する必要のあるプログラムは除外する。生涯教育と一組で理解する必要がある。

収入向上プログラム(income-generating programmes)
狭い意味では、APPEAL*の継続教育プログラムの5つの構成要素のひとつ。現金あるいは他の形での収益を増やす能力を高めるプログラム。ATLP-CE*第5巻が詳述。

相当教育プログラム(equivalency programmes)
既存の学校で行われている初等・中等・高等教育、職業教育に相当する代替学校外教育プログラムのこと。修得後は学校教育に編入できる。ATLP-CE*第3巻が詳述。

  総特殊出生率(total fertility rate)
一人の女性が妊娠可能年齢の間に産む子どもの数。


   
中級レベル(レベルII)(middle level)
ATLP*カリキュラムの定める3つの識字能力段階のレベルのひとつ。平易な新聞記事の読解、手紙の作成等が可能な成人の学習レベルを指す。

    
乳幼児死亡率(infant mortality rate)
誕生から満一歳までの間に死亡する確率を出生児1000人に対する割合で示したもの。

    
パーム(PALM)
Package for developing Adult Learning Materialsの頭文字から名づけられたパームは、地域のニーズを反映させる教材づくりの方法を伝えるためにACCUが制作。学校外教育教材制作ハンドブック、ACCU識字モデル教材セット、識字クリップアートという3点がセットで入っている。

万人のための教育(EFA:Education for All)
ユネスコの教育に関するスローガン。1990年3月にタイのジョムティアンで開催された「万人のための教育世界会議」から一般的になった。

  非識字への後退(relapse to illiteracy)
学習者自ら学習を続けるだけの識字能力を身に付けられなかったり、その能力を使う機会がなく非識字に戻ってしまうこと。

非識字率(illiteracy rate)
総成人人口(15歳以上)に対する成人非識字者の推定割合を百分率で表したもの。

非就学児(out-of-school children)
初等教育の学齢にありながら、不登校の児童。ドロップアウトもこれに含まれる。

非受益層(disadvantaged group)
さまざまな理由により、自国の政府によって提供される教育や福祉向上の機会を他の大多数のひとびとと同じようには享受できないひとびと。
 
  一人当りの国民総生産(Gross National Product per Capita)
  世界銀行アトラス方式によって米ドル換算された国民総生産を年平均の人口で割った額。
 
  一人当たりの農業生産高(Agricultural Productivity per Capita)
  ある年の、農業(漁業、林業、狩猟を含む)部門での国内総生産額を同じ年の全人口で割った額。[通貨単位で表記]
 
  平均寿命(life expectancy at birth)
  新生児があと何年生きられるかという平均年数。
 
  評価(evaluation)
あるプロジェクトやプログラムの査定・評価。

母国語(mother tongue)
子どもが家族環境の中で最初に話す言葉。

保持率(retention rate)
ある学年に就学している児童が、進級の有無にかかわらず、次の年にも引き続き在籍している割合。


  
学びの社会(learning society)
ユネスコが提唱する、教育面での望ましい社会像。人にとって、あらゆる状況において、学んだり、訓練したり、自分を向上させたりする方法や機会が保障されている社会。

マンゴ(MANGO)
Map-based Analysis for Non-formal Education Goals and Outcomesの頭文字をとったMANGO(マンゴ)はACCUとAPPEAL*の共同事業で、アジア太平洋地域のNFE(学校外教育)の達成状況をモニタリングするコンピューターソフトウエアと活用ハンドブック。


  
 
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留年生徒(repeaters)
前年と同じ学年に再び在籍している児童。
 
  留年生徒率(proportion of repeaters)
前年と同じ学年にとどまっている児童の数の、その学年の総就学児童数に対する割合


  
 
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