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振り込め詐欺:被害1044件、19億9200万円 昨年、04年に次ぐ多さ /千葉

 ◇新手の犯行広がる

 県警は9日、昨年1年間の県内の振り込め詐欺被害が、認知件数1044件、被害金額19億9200万円で、過去最悪だった04年(1298件、20億700万円)に次ぐ多さだったと発表した。昨秋ごろから現金自動受払機(ATM)を使わない手口が広がっており、引き続き警戒を強めている。

 内訳は、いわゆる「オレオレ詐欺」が666件(昨年比162件増)、還付金詐欺285件(47件増)と全体の9割以上を占め、架空請求詐欺も53件(10件増)と増加傾向だった。融資保証金詐欺は40件(27件減)にとどまった。

 一昨年秋ごろから増え続けていた還付金詐欺は昨年10月ごろを境に急減。県警と銀行がATM警戒を強めたためとみられる。代わって郵便を使ったり、キャッシュカードを家まで受け取りに行くオレオレ詐欺の手口が増え始めているという。

 柏市内では6日、無職女性(69)宅に「ヨシダ」という警察官を名乗る男から「あなたの個人情報が流れているので、現金が下ろされるといけない。明日キャッシュカードを取りにいく」などと電話があった。女性が暗証番号を伝えると、7日午後0時半ごろ、自宅に30歳ぐらいの男が来たため、キャッシュカード3枚を渡したという。直後に、船橋市内のコンビニエンスストアのATMなどから約300万円が引き出されていた。県警捜査2課などは詐欺事件とみて調べている。

 また、千葉県警や埼玉県警の警察官をかたって口座番号や暗証番号を電話で尋ねられたという相談が、今月6~8日だけで69件寄せられていた。警察官が電話で暗証番号を聞き出すことはありえず、県警は警戒を強めている。【寺田剛】

毎日新聞 2009年1月10日 地方版

 
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