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イスラエル、ガザ全土を空爆 ハマスも対抗

2009年1月10日1時39分

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 【エルサレム=井上道夫】パレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるイスラエル軍は、9日も攻撃を続けた。AFP通信によると、先月27日のガザ攻撃開始からの死者数は計785人にのぼった。国連機関はイスラエル軍が、子どもらを閉じ込めた家を攻撃し、約30人を殺害したと発表。懸念された民間人被害が拡大している。

 イスラエル軍は8日夜から9日未明にかけ、ガザを支配するイスラム過激派ハマスの武器庫などを標的にガザ全土で50カ所以上を空爆。AFP通信によると、パレスチナ人12人が死亡した。ハマスもロケット弾をイスラエル領に撃ち込み、対抗している。

 30人が殺害された攻撃について国連人道問題調整事務所(OCHA)は8日夜(日本時間9日未明)、複数の目撃証言に基づいて、イスラエル軍が4日、ガザ市のゼイトゥン地区で約110人のパレスチナ人を一軒の家に閉じ込めたうえで、翌日に砲弾を撃ち込んだと発表。閉じ込められていた住民の半数が子どもだったという。

 一方、イスラエル軍が6日、市民の避難所になっているガザ北部ジャバリヤの学校を砲撃して約40人が死亡した事件で、学校を運営する国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の報道官は9日、誤って攻撃したことをイスラエル軍が認めたと明らかにした。同軍は「学校の中には、イスラエル軍を砲撃したテロリストはいなかった」と説明したという。

 イスラエル軍は当初、「イスラエル軍を狙った迫撃砲が同校から発射されたことに対する反撃だった」との声明を公表し、攻撃の正当性を主張していた。

 イスラエル政府は「テロリストと民間人は区別している」(リブニ外相)としているが、実際には住民が攻撃対象になっている実態が明らかになってきている。

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